2007/Jul/5 Thu | Zoikhemの必修
芸能グルメストーカー
がめっぽう面白いです。
泉昌之(というか久住昌之関連)名義の書籍に外れなど皆無!
と言うわけで最新単行本『芸グル』にも過酷に高い期待を持って接したのですが、そういったハードルを軽く越える格別の面白さには矢張り脱帽です。
まぁ、最新作といっても昨年秋の出版だったりするわけですけども。
愚図いZoikhemが気がついたのが半年以上も経ったつい最近であった、というだけですけども(汗)。
簡単な内容の説明をしますと(怒られない範囲で)。
『好物にはその人の本質が現れる』というテーゼの元に、有名女優やアイドルの『行きつけの店』の『好物メニュー』を食べる、そして妄想豊かな結論を導き出す『グルメルポ漫画』それが本書の正体です。
と、この説明では面白さが多分伝わらないでしょうねぇ(汗)。
久住昌之フリークには、説明する必要すら無しに名前見ただけで購入だとも思いますけども。
本書は、『妄想の暴走』こそが肝です。
徹底した牽強付会で、『好物』をエロに着地させる其の論理の暴走に、爆笑しつつも何故か少しだけ納得させられてしまうのです。
つまり『芸グル』に於いては『人の本質=エロス』な訳です。
間違いなく!正解!!ですよね、この結論(笑)?
たとえば、こうです(ヒトネタだけ)。
優香の行き着けの「とんこつラーメン屋」で、らーめんライス(優香メソッド)を注文。
まずは、ここで難癖。
ラーメンにライスは炭水化物が被る、飯を食う間に麺も伸びる(被りへの忌避はさすが孤独のグルマン!!)と。
が、実際試すと、手のひら返して大絶賛。
人間として超柔軟です(笑)。
スープを含ませたライスの美味さに悶絶。
とんこつ系にしてはあっさり、されどコクは充分な味わいにも大満足なマンガ俳優本郷(例のトレンチ氏です)。
で、此処で急激なエロ突入(笑)。
曰く、優香はああ見えて濃厚に攻めてくるタイプに違いない、しかもきっと具合も良い、金玉がいくつあっても足りない!
さらに、このあっさり感は後腐れの無い女であることの証明!ご飯を重要視する姿勢は、古き良き日本女性の奥ゆかしさ!優香株が急上昇!
と、こうです(笑)。
まさにエロ妄想の超特急!
行き先は不明!
な、わけです(笑)。
重箱の隅をつつくような独特な観察眼も相変わらず見事ですし、お店自体、料理自体への視線もぶれ無しで、普通にグルメ本としても楽しめます。
そういう意味ではお得本でもあります(汗)。
それにしても名倉潤を高級てんぷら店の、『コース〆天茶』に喩えたくだりは最高だなぁ。
あまりに最高すぎて、分不相応に行きたくなりましたもの、同店@銀座。
Choyeには見せられないですね(汗)。
フォトスポット×2
少しずつですが、処理中です。
あまりに画像の数が多くて(汗)。
仕舞
Zoikhem
Comments
よし爺 | 2007/Jul/5 22:33
倒産する前に言ったことがありますがやたらと花を植え替えていたのを覚えております
枯れた花を置いておくわけにいかずたいへんだったようですね
オランダよりもオランダらしいとは友人の話です
Zoikhem | 2007/Jul/5 22:40
>よし爺様
この数日間も、つねに花は世話されてました。
まぁ、再生法当時も今も、狭義の経営事態は黒字らしいですし、園内にも其れほど貧乏しい感じはありませんでしたです。
オランダの『エキス』ですからねぇ。
一般的なオランダよりもらしいのは、当たり前かと。
日本だってそうですよね、フィクション内のが『らしい』ですもの。
ダイ | 2007/Jul/6 13:38
「大勝軒のもりそば」好きの私の本質はどのような人間と分析されるのでしょうかね?
オランダと聞いて頭に浮かんだのが、何故だかサッカーの代表ユニフォーム。
あのオレンジ色が堪らなく大好きなのですよ。
Choyeさんに是非とも着てもらいたい一着です(願)
牛蒡 | 2007/Jul/6 22:07
この「妄想の暴走」の匂いはどこかで見かけたような、ないような
山下和美の「天才柳沢教授の冒険」かな。
「かってにシロクマ」や「サル漫」も近そうな匂いを出してますね。
ダンドリ君も良いです。
Zoikhem | 2007/Jul/7 22:44
>ダイ様
そりゃぁ、何といっても濃厚で大盛な性欲でしょう(笑)。
オランダ代表・・・
検討しますです。
Zoikhem | 2007/Jul/7 22:46
>牛蒡様
久住氏と、山下和美の『経路』には、そう重なる部分は無いようには思えますがいずれもZoikhemの大好き作家という点では大いに共通項がありますです。
いずれも巨大な知で現実を制御する、という点では同じなのかな(汗)?
サルマンは、非常に近いです。
確かに同じ匂いを感じます(笑)。