2006/Jan/14 Sat | Zoikhemの必修
胡桃の中の世界
書斎派の『悲しさ』を、『凄さ』と共に感じますな。
『次代』は『先代』を地図代わりに、積み重ねる様に先に薦む事が出来るんですからねぇ。
自然科学がそうである様に、研鑽の連結が容易な『ジャンル』は、時代性を無視しては到底評価出来無い訳ですけども。
そう言う意味では『文学』では無いのでしょう、こう言うジャンルは。
まぁ、文学も先人の遺産は偉大にして有用な事に代わりはないですけども(汗)。
知識はいずれ染み渡り、未知は既知へと。
最近、このジャンルで凄い方が出ていない(と感じる)のも仕方が無いのかも知れません。
ITがブイブイきかせるこの時代、博覧強記がモノを言わす事は、もう難しいんでしょう。
澁澤も、晩年は創作の形態を変えて行きましたが、判っていたんでしょうねぇ、『今』の到来を。
と、サブカル処女のマストアイテムでもある(笑)、澁澤龍彦に、Zoikhemは大昔かぶれておりました。
小4くらいから(汗)。
サド侯の翻訳モノを端緒に、抜け抜けと。
今Zoikhemの周囲にこんなガキがいたら、スナップの効かせた裏拳で教育を加えてやりますけどね(笑)。
大人の責任ですよね。
サブカルと書きましたが。
今更澁澤でもねーだろ、と前言撤回(汗)。
河出書房は、相変わらず優しく版を重ねてくれていて、ついつい『ジャケ違い』で買ってしまうZoikhemではありますが。
「滞欧日記」で垣間見える、生活無能な龍彦ちゃんも大好きですし(笑)。
あぁ、愛憎綯い交ぜのZoikhemで御座います。
夕焼けの風景×5
以前のシリーズの続きです。
明日の更新が怪しい為、少し多めに(汗)。
仕舞
Zoikhem
Comments
Renault | 2006/Jan/15 04:02
ありゃりゃ、コメント一番乗りだ!Renaultです。
前回のコメント、Zoikhem氏に楽しんでもらえたようで嬉しく思います。日本人女性を結構、見かけました。
河出書房ですか。Renaultもカバーが違うだけなのに、買っちゃいますね。去年の9月ですか、生協の書店で、河出文庫フェアーをやってまして、何故か、渋沢や、O嬢が、目立つ処に平置き、されていたのです。(担当者が好き物か?)たまらず、ガバッと全冊、レジに持って行って”大人買い”しました。
”夕焼け〜”Renaultも何度か、させた事があります。
玄関のドアを開けると、こちらを向いて正座をし、掌を正面に向けて腕を両脇から垂らした裸の女が迎えた。黒いガーターに黒のストッキング、幅の広い革の首輪と両手首、両足首に革の拘束具をつけている。拳一つ分左右に開かれた太腿の奥に見える白桃を思わせる秘園の丘にはひとすじの線が刻み込まれている。恥毛はきれいに剃られ、翳りはない。
「お帰りなさいませ、旦那さま」
女は顔をあげ、私の言葉を待った。
おっと、調子に乗り過ぎました。(汗)ごめんなさい。Renaultは、裸エプロンも大好きです。ではまた。
ねこかぶり | 2006/Jan/15 10:51
>Zoikhem様
「おっと、今日のお題は、昨日三時まで起きていた頭には難しすぎる、一晩寝てから」と思っておりましたら、なかなかお返事集まってないですね。麺道家の人々はどこに行ってしまったのでしょう(笑) これは事件だっちゃ。
麺道と言えば、「夕焼けの風景」拝見して関西某市のインスタント○ーメン発明記○館、思い出しました。
そこに、発明した当時の実験室代わりの掘っ立て小屋(と言っては失礼か すいません)が実物再現されています。写真の一枚目にそっくり!
そうそう昔は、と心奪われました、The Otona Empire strike back のように。(今気づいた SW Episode5のもじりだったか 汗)
写真もいいですね。やらせなきゃだめですよ。お約束の○ゃぶ台返し。違った、それはZoikhemさんの役で、Choyeさんは、柱の影から見守る役。
Choyeさんの返しは、○んぐ 今日のお題にそぐわない品のないお話でした(汗)。
>最近、このジャンルで凄い方が出ていない(と感じる)のも仕方が無いのかも知れません。ITがブイブイきかせるこの時代、博覧強記がモノを言わす事は、もう難しいんでしょう。
ITの為というより、共通する教養が崩壊してる為でしょう。やっぱり、言えば反応して欲しいもの、反応するためには知っていないといけない。
「香炉峯の雪、いかならむと、仰せらるれば、 御簾を高く揚げたれば、笑はせたまふ。」
「ジョウ 君はどこに」と問えば「アレで何故終わらせん」とぞ答えける。
と言うわけで、教科書で高校ぐらいまでに、一通りの古典、教養たたき込むのは悪くないんじゃないかと思うようになった(ら年寄りと言う説もありますが汗)。外つ国ではシェークスピアと聖書なら誰でも知ってる(ほんとか)とも言いますし。
ちなみにリアルでは、誰にもスタンレー山脈の話などしませんです。受けて返してくれるかわからないですもん。そういう意味では、ここでも配球考えているんですよ ちょっと自慢。他の方とのやりとりも耳に入れ、次の配球考えてます。
(湯様とのやりとりにチェック入れ、銀河英雄伝説と日記に書いてあります。いつか投げます。)
Renault様
>去年の9月ですか、生協の書店で、何故か、O嬢が、目立つ処に平置き、
良い生協ですね、でも私には買う度胸がないな、そこでは。ああ臆病者。
またぜひ、BBSにお出迎え写真乗せてくださいませ。BBSまではコメントできず手つかずですが、乗せて頂いてブログでご一報頂ければ拝見に行きます(笑)。
なかなか落ちが付きませんので未完で投げ出します。
「そうれ天竺まで飛んでゆけ」
(この言葉をかけるのはITのおかげです 汗)
うめ | 2006/Jan/15 12:56
自堕落な生活・・・いいですねー。
SMは、本来、少数派であり、ほの暗い路地にろうそくのほのうがともっている様なものであるはずです。
それがある時から、日の光の下にあからさまに出るようになりました。
そしてその良さが失われてしまいました。怪しげな淫靡なものはそのままであってほしいものです。
ha | 2006/Jan/15 19:41
しかし小4で澁澤とはなんと早熟な…。僕なんか初めて読んだのは大学入ってからでしたし、小4当時の読書はマンガと学級文庫だけでしたよ。
一フアン | 2006/Jan/15 22:12
今回の写真は、昭和レトロですね。
昭和レトロ居酒屋とかへ行くとさめるのですが
こんな雰囲気なら最高です。
澁澤龍彦は、幻想文学だったかな。
何かで読みました。
o嬢の翻訳も彼だったような。曖昧な記憶で申し訳ない。
Zoikhem | 2006/Jan/15 22:42
>Renault様
最近重版を重ねた所為か、『気の効いた』書店では平積みになっていたりしますしね(笑)。
裸エプロン、無くは無いかも(笑)。
Zoikhem | 2006/Jan/15 22:48
>ねこかぶり様
「ITの為というより、共通する教養が崩壊してる為でしょう。やっぱり、言えば反応して欲しいもの、反応するためには知っていないといけない。」
実際、知られていない事、伝わらない事を語る事、『ポカンとした反応』を皮下で哂う事にこそ、こう言った作家の隠微な喜びはあるのでしょうけども、『所謂ところの常識』が不明瞭な時代では、其の楽しみも難しいと言う意味では、確かにおっしゃるとおりかと。
ただ、個人が有している情報の総量は、50年前に比べても遜色無いどころか、今の個人の方が多く抱えているは思うんですよね。
作家の名前は知らずとも、ブランド名は山ほど押さえている、とか。
守備範囲が非常に広範になってしまった所為で、色々見えづらいモノはありますけども。
Zoikhem | 2006/Jan/15 22:49
>うめ様
仰る通りであると思います。
地下室を出た途端、日の光に焼かれる哀れなミディアンの魅力は仄暗い闇の中でこそ『輝く』ものですからねぇ。
ただ、Zoikhemは案外明るい場所が好きだったりしますです(笑)。
Zoikhem | 2006/Jan/15 22:50
>ha様
病的に嫌なガキだったんです、実際(汗)。
今は随分と更生したと、我ながら思います(笑)。
Zoikhem | 2006/Jan/15 22:53
>一フアン様
幻想文学を多く、下々に届けた功績は、語られて然るべきであると思います。
ただ、時代性を無視して、今手に取ると流石に古色が目立つわけで(汗)。
『可愛いなぁ』などと、不遜にも感じてしまうZoikhemです、恩恵を棚に上げて。