2006/Jul/17 Mon | Zoikhemの必修
ジャズ喫茶の暗闇に
憧れます。
60年代、70年代。
其の暗がりは、大きく、生暖かく『形をなしたモラトリアム』として全てを受け入れる。
革命学生も、フーテンも、家出少女も、ラリ中も、ひもも、其の闇の胞衣の中では等しく。
其れは恐ろしく薄っぺらな憧れです。
実際に『当時の空気』を吸われて、いまも時代に目を背けない方々からすれば『若僧の蒙昧な戯言』以外の何物でも無い事でしょう。
其れが自覚出来る程度に、底の浅い思慕です。
Zoikhemは70年代末に発生し、80年代に世界を切り貼りして自己の原型を作り、90年代に少しの熱情と多くの打算で勝ったり負けたりし、新世紀に入ってZoikhemと言う役を名乗りました。
つまり、Zoikhemは己の成分の、其の多くを80年代、90年代から吸収してきたようです。
ですから『何も無かった80年代』とか、したり顔で論評されると、少しカチンときたりします(笑)。
ただ、カチンとはしても、或る程度までの客観的認識も持ち合わせていまして。
自分の背負っているモノの『軽さ』に少し、ホンの少し自覚的であるのです。
親父殿の口から酔いと共に時たま零れる『時代』への郷愁でだったり、様々な書物(らもさんのエッセイとか)に現れる体験者の視線であったり、そして先日鑑賞した『初恋』などをはじめとする映画であったりと、かの時代への回顧や分析に接すると、其の熱に魘された様な圧倒的な『時代力』にあてられ、焦がれたりするZoikhemでもあるのです。
そういった憧れも、今動けないでいる事を『時代の所為』にしているからでは無いとは、言い切れないのですけども…。
この話題、映画への批評も含めてまた日を改めて書きます(笑)。
日本映画の敬意に満ちた、実に湿度の高い良い映画でした。
『初恋』
…ただ、公式サイトの『絶賛の嵐』には、思わず哂ってしまう様なコメントも散見されますね。
特に若僧に(汗)。
60年代っぽい写真
いや、ただ腋毛わっさりにも見えるなぁ、と(汗)。
ただ其れだけの写真です。
小嶺麗奈の腋毛は『付け』だったのだろうか(謎)。
深夜の更新になりました。
仕舞
Zoikhem
Comments
義爺 | 2006/Jul/17 05:22
映画「初恋」を見に行きたいとは思わないなあ あのころ中学生で多額な金額にうらやましいとかも思わなかったのを覚えていますもっとほかの事 自分自身のことやなんやかんやでそれどころではなかったんじゃないかなあ 学生運動真っ盛りで新宿西口広場で毎週フォーク大会があり何百人も集まり警察ともめたり追い出された後歌声喫茶『ACB』に行ったりした その後東大紛争安田講堂事件がおき学生運動が下火となり連合赤軍榛名山総括事件浅間山荘事件(1972)でひとつの終局を迎えた その後Zikhemさんの書かれた『何もなかった時代』『虚無の時代』といわれる時代に入るのですがその時代は私たちの年代が自分で作ったといえる時代かもしれません 流行などにしても十人いたら十人違う格好をしていたし自分といううものをだいじにした時代でした 只マスコミが取り上げるような事件がなく学生運動華やかりしころと比べてフウテン・ヒッピー・眠剤・シンナー吸引等しか報道することがなくなったためにそのような言われ方をするのでしょう個人的にはそう呼ぶのは自分自身を否定するようで嫌いですね
年をとると昔話が長くなっていけません反省しております
choyeさんは前から見ても横から見ても後ろから見ても下から見てもカワユイですね
カワユイ中で腋の下だけが違う空間のようで雰囲気が違うZoikhenさんごのみの写真だと思います
い〜ね
Zoikhem | 2006/Jul/17 05:56
>義爺様
Zoikhemが育った時代と、義爺様が仰る時代は違うと思いますが、其れは其れ(笑)。
Zoikhemのはもう一五年〜二十年ほど後ですね。
ウッドストックもパンクも無かった時代。
でも、メタルはあったぜい!とZoikhem等は言いたい時代です(汗)。
いずれにしろ、皆様自分の大切な時期を送った時代を悪くは言えないようですね。
映画『初恋』其れだけの視点で見にいかれないのは残念かもしれませんよ(汗)?
時代の空気を再現しつつも、基本はAuthenticな恋と喪失の物語です。
まぁ、正直義爺様には詰まらないかも知れません(笑)。
写真、一応補足しますが、髪、ですよ?
vignoble | 2006/Jul/17 06:06
60〜70年代への郷愁、新宿での青春、学生運動、
JAZZレコードレーベル"BLUE NOTE"・・・。
作家半村良の小説、ご一読をお勧めしますです。
珍坊 | 2006/Jul/17 18:25
まずは、この画像に・・・見方によっちゃぁ見えるかも? そんな発想のzoikhem殿、何枚もある中からよく捜しましたね^^
さて、・・・・あえて私はコメントはしないでおきましょう。
その年その年で色々学ぶことはあった筈、「何年代はこうだった〜」それはそれ。批評してもしょうがないじゃないですか?zoikhem殿の「少しカチンときたりします」 自分より上の方達はとかく「カチン!!」と来る事を言います。まあまあ・・・ということで^^
まあ、昨日のガンダムのヤツは失笑ですがね・・・・
私は中坊で3部作を映画館で見ました。
画像の話ですが、こういうアングルが珍坊にとってたまりません。
zoikhem殿に感謝!そして被写体のchoye殿に感謝!です^^
Zoikhem | 2006/Jul/17 21:37
>vignoble様
半村良は結構読んでますが、そんなに『空気モノ』ですかね、当時の(汗)。
世代としては、もう少し上の人の様な…。
どのあたりを読めば良いのでしょうか?
どうもSFものばかり読んでいるようで、彼の作品は。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/2466/
こんなサイトも見つけたのですが…。
Zoikhem | 2006/Jul/17 21:39
>珍坊様
『今の若い奴らは…』と言う慣用表現はパピルスにも発見出来るそうですからね(笑)。
ウーン、批評している様に読めましたか(汗)?
申し訳御座いません、Zoikhemの筆が足りませんでした。
ただただ、様々に憧憬があるのみです。
今を、自分の生きてきた来し方を誇りながらも。
ha | 2006/Jul/17 22:12
「何もなかった」「空虚だった」という表現は、その時間を実際に過ごした人が自戒と反省の念を込めて言ったりするものです。かくいう僕もつい「空虚な80年代…」とか言いたくなりますもん。同世代の能天気な奴を見るとついw 一応60年代生まれですが、あの時代に対しては非常に惹かれる部分があります。憧れ半分、うっとおしさ半分ですけど。
Zoikhem | 2006/Jul/17 22:25
>ha様
そうですねぇ。
当事者が自嘲、自戒するのなら兎も角、外野が評論家づらして(Zoikhemの様に(汗))したり顔で『何も無かった』とか言っても、其の人間の『盲』を愚かに誇示するだけに終わりそうではありますね。
無数の反感と共に。
Zoikhemは60年代にはただのタンパク質ですが、ゆえに無邪気に幻想としての憧れがあるのです。
箱根アフロディーテとか、って其れはギリで70年代ですね(汗)。
vignoble | 2006/Jul/17 23:53
>Zoikhem様
作家半村良→戦国自衛隊→SF作家と思っている方が多いかも。
でも、バーテン時代の経験などを題材にした純文学的な作品も
多く発表しています。
そんな作品としては、「 雨やどり 」「新宿馬鹿物語」「忘れ傘」
「たそがれ酒場」「雨物語」「高層街」「昭和悪女伝」「男あそび」
ほとんどが文庫本になっておりますので、校了の帰りにでも神保町で探してみて下さいませ。
Zoikhem | 2006/Jul/19 23:30
>vignoble様
早速学校の図書館を漁ってみました(汗)。
とりあえず『雨やどり』集を。