2006/Jul/19 Wed | Zoikhemの必修
蠍の火
『こんなにむなしく命をすてずどうかこの次にはまことのみんなの幸のために私のからだをおつかい下さい。』
プラネタリウムが好きです。
都内近郊のプラネタリウムは全て一度以上行っているのではないかと思います。
好きなプラネタリウムの幾つかは、上映している作品が代わる度に足を運んでいるかも知れません(汗)。
で、先日もChoyeを伴って出向いてきました。
場所は『満天』。
サンシャイン・シティに在る、相当に老舗の部類のプラネタリウムです。
ただ、中の設備は最近、相当に手を入れたらしく老朽化の影は見えません。
実際に画像も綺麗ですしね。
椅子が倒れないのは痛いですけど(笑)。
昨日は、今上映中の番組『銀河鉄道の夜』を鑑賞。
ナレーションを室井滋が務めるCG映像を主体にした、朗読&解説劇です。
これがですねぇ。
本当に素晴らしかった!
出て直後にChoyeが原作を文庫で買い求めるほどに(笑)。
Zoikhemが貸してやる、と言ったのですが、自分で持っていたいと主張しまして。
ベタに幻想的なCGアートと、ベタにメランコリックでフォークロアな音楽。
そして勿論、賢治の世界。
Zoikhemがもとより賢治の事を大好きで在る、と言う前提をさっぴいいても其の完成度は『ベタに素晴らしい』と言って差し支えないと思います。
『蠍の火』の件では、Zoikhemの記憶の彼方から文章が溢れ出て、いつの間にか室井滋の朗読と心の中で並走していました。
涙を湛えつつ、零れるのを堪えつつ。
判っていても、なお抗えない感動と言うものが世界には在ります。
Zoikhemにとっては、賢治的、つまり彼の咀嚼した仏教をはじめとする様々な宗教に根ざした、『相互救済』的な説話はまさに其れです。
はじめて読んだ小学生の頃は『けっ、胸糞悪い偽善』と断じたものですけども(汗)。
成長なのか、単なる変化なのか、はたまた老化、なのか(笑)。
其れはさて置き、星好きな方、プラネタリウム好きな方(微妙に異なる)、そして賢治がお好きな方、で首都近郊にお住まいな方。
こいつは必見ですぜ(笑)!
9月10日まで上映している様ですので、夏休みの暇の殺し方の一つとして記憶に留めて於いてくださいな。
今夜からChoyeは家で『朗読』するそうです『銀河鉄道の夜』。
確かに、賢治の文章は声を出して読むに限るんですよねぇ。
バスローブ→全裸(2枚)
今年の夏のうちには全景を公開予定のシリーズです。
破廉恥水着でドッキリ!とか、そういうバカンスです(笑)。
仕舞
Zoikhem
Comments
K T | 2006/Jul/20 01:05
プラネタリウムですかまだ行ったことないですね。(泣)
ただぷらりと人気のいないところにいって(怪!!)、夜空を見上げるだけかな。壮大な夜空の下で自分と言う人間を見つめなおす瞬間がリラックス時かな??
ところで破廉恥な水着楽しみにしています。(微笑)
義爺 | 2006/Jul/20 04:47
プラネタリウムですか懐かしいですね 昔の(二十数年前)のデートコースに渋谷の五島プラネタリウムを入れていたのをおもい出だしました 「注文の多いレストラン」「銀河鉄道のよる」わたしも文庫を探して股読んでみたくなりましたね
バスローブというよりも美人の女医さんが生徒を惑わしているように見えますね
ウェンリー | 2006/Jul/20 06:52
プラネタリウムですか、小学校の時に学校からバスで連れて行ってもらった。だけですね。
「銀河鉄道の夜」と言われるとスタジオジブリのアニメ化されていませんでしたか。なんか予告編を見たような記憶が???
ジブリ繋がりで、今晩は「ハウルの動く城」を見なくては。
Zoikhem | 2006/Jul/20 19:59
>K T様
Zoikhemも天然夜空は大好きです。
真っ黒な河口の水に映る銀砂の輝きなど、胸の鼓動が早くなるほどに好きです。
ただ、Zoikhemは目が相当に悪いもので(涙)。
天然の空は、悲しいほどに暗かったりします。
それに夜空とプラネタリウムはまた別種の楽しさがあるとも考えるZoikhemです。
Zoikhem | 2006/Jul/20 20:01
>義爺様
五島プラネタリウムは閉館日に駆け込みで行きました(汗)。
周囲の環境の素敵に取り残された(まぁ当時の東急の建物自体が、ですが)、其の風情、心の風景に残っています。
なるほど、照り返しの所為で、ローブの素材感が白衣にも見えますね(汗)。
Zoikhem | 2006/Jul/20 20:04
>ウェンリー様
ますむらひろし版ですね。
ビデオで観たこれが、Zoikhemの宮沢賢治初体験でした。
当時は、全く完全に理解出来ず、恐ろしさばかり募りましたねぇ。
ただ、ジブリ成立以前の作品では在る様です。