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弁当箱山脈

書店のレジ横に堆く置かれた弁当箱の山。

あぁ、この季節がまたやってきたのだな、と遠くから眺めただけで腑に落ちる方も多いことでしょう。
そう、京極夏彦の新刊です(笑)。
其れでなくとも話題の新書で大量入荷なのに「あの厚さ」ですから、存在感も抜群です。
本の山、其れ自体が優秀なポップと化しています(笑)。


なんというか、此処まで来ると様々に絡み合った『意地』を感じますね。

ただただ作品が求めたからこの厚さになった。分冊出来ないのも作品が求めたからだ。』
とは流石に言えない、別種の意図を感じずにはおれません。
例えば、出版社の製本会社への挑戦、とか(笑)。

実際に、技術は向上したんじゃないですかねぇ?
京極以前京極以降での『無線綴じ』技術は大きく隔たりがあるとか(笑)。
優秀な接着剤の開発とかが進められたのではないでしょうか?

案外、事実であるかもしれません。

それにしても、この厚さ(今回の『邪魅の雫』は820ページほど)にもなると、色々な意味で『規格外』の問題が発生しています。

まず値段。
ノベルズで一冊1680円とは、流石にレジで笑ってしまいました(笑)。

次いでカバー(笑)。
Zoikhemは『ブックカバーは要らない派』なのですが、書店も困るのでは無いでしょうかね?
「カバーお付けしましょうか?」って聞かれましたから『在る』んでしょうけども(汗)。
これも、京極以降で新たに誕生したサイズだったりして(笑)。

更には重さ、大きさ。
冗談でなく、重く、大きいでしす。
通勤通学のお供である事を、全力で拒否しています

あぁ、そうか!?
最初に「作品が求めたからこの厚さになったなどとは言わせない」と軽々しく書いてしまいましたが『ながら読みを拒絶する目的』には、この大きさが必要だったのでしょうか(汗)?

しかし、この大きさになると、ながら読みでなくても、Zoikhemの好きな『寝転がり本は顔の上読み』をも拒否してしまいますしねぇ(笑)。
顔の上にどでかい弁当箱を持って長時間いるなんて、其れ即ち、一種の刑罰(或いは少林寺三十六房の一つ)ですからねぇ。

むしろ、製造物責任法に基づく表記が無い方が不思議なほどです(汗)。
『寝転がって本を上に持ってお読みになられた結果、歯を折る、眼鏡を壊すなどの損害を負われましても〜』などと表記すべきであるかもしれません、要らぬ騒動を避ける為にも(笑)。


さて肝心な本の内容ですが、当然まだ読んでいません。
初期の論理盲点を突く切れ味鋭さから、徐々に「でかい度量のトンデモさ」に其の面白さの質は入れ替わって行っている様に思えますが、期待の大きさは相変わらずです。
ただシリーズ前作『陰摩羅鬼』がなぁ、う〜ん(汗)。
…期待です。

最初に、京極夏彦が出てきた時は、毛嫌いしていたんですよねぇ。
その衒学的というか、ディレッタント趣味と言うかに、或る種の近親憎悪を感じていた様です(汗)。
恥ずかしながら(笑)。
えへ。


世界遺産にて
今日は大きめ画像です。
それだけにピンボケが目立っております(汗)。

仕舞
Zoikhem

Comments

牛蒡 | 2006/Sept/27 23:15

榎木津?良いキャラです。
箱と人工心肺の話で好きになりました。

岡本太郎の「座る事を拒否するイス」みたいですね。

ダイ | 2006/Sept/28 12:58

820ページですか・・・(汗)
読み方によっては、良い筋肉が付きそうですね。
「カバーいる属・ながら読み科」の私にはつらい一冊かと。

Zoikhem | 2006/Sept/30 11:46

>牛蒡様
榎さんは良いですねぇ。
スピンオフでも活躍してますし(笑)。

Zoikhemも『魍魎』が一番好きです。

Zoikhem | 2006/Sept/30 11:47

>ダイ様
二の腕とか引締まりそうですよ。
まだ、全然読む順番が回って着ませんが(汗)。

電車の中とかで読んでいたら、カバーがあっても何を読んでいるかバレバレなんですよねぇ(笑)。

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