< Feb 2008 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 >

『井上博道の眼』展

上野の森美術館にて観覧してきました。
…非常に感銘を受けました。



基本的に被写体は仏さん。
…死体ではなくて『仏像』です。
そして日本の風物。

此れが実に良い!
端正でクラシカルでありながら、実にモダン!
カタログ的な側面もありながら、ゆるゆると暖か。

とりあえず言えるのは、日本美!
此れに尽きます。

ビビッドになり切れない甘い色彩も、シンメトリーに世界を構築する曼荼羅も、四天王に踏みしだかれて思案顔の邪鬼の佇まいも、実に日本的な美しさ。
恐らくは撮影場所が日本だから、そして其の撮り手の精神土壌が極めて日本であるからこそ、成立させられる美。

自然(じねん)美、そして自然(じねん)智。日本美。


唸りました。
井上氏の朋友である故・司馬遼太郎が寄せた、井上氏への賞賛も実に的を射ており、併せて鑑賞するとその説得力も倍増しますしね。

Zoikhemは散々シャッターを切っている割には、写真という表現への知見をほぼ持ち合わせておりませんし(展覧会的なものには結構行っていますが)、井上氏の作品が写真という表現カテゴリーの中でどういった立ち居地を得ているか、などに関しても全く知りはしないのですが、そういう条件の下であっても感動は矢張り感動だな、とそう確信する次第です。
回りくどい文章ですいません(汗)。


ちなみに。
井上氏の色彩感や構図の切り取り方に、Zoikhem自身との多少の相似を感じてしまったりした事は、一応秘密です(汗)。
あまりに畏れ多いですし。


若し、機会と時間が御座いましたら、会場に足を向けてくださいませ。

脇侍の慎ましい笑みや、あまりに人間くさい邪鬼の溜息、そして東大寺の大伽藍に密やかに垂れ込めるエロティックな美しさが、心に残る!かもしれません(笑)。


鉄曼荼羅
此方も漸く行けました。

仕舞
Zoikhem

Comments

ダイ | 2008/Feb/7 14:40

この角度から仏像を見たのは初めてですね、面白い!
昔から仏像が大好きで、中学の修学旅行では学年で唯一、曼陀羅を購入したくらいです。
きっかけは「孔雀王」からなのですが、そこから仏教とインド神話→仏像に至りました。

Zoikhem教のペット四天王であれば、喜んで踏まれる邪鬼になりたいかも(笑)

Zoikhem | 2008/Feb/8 00:35

>ダイ様
さすがダイ様は「仏(ブツ)」にも造詣が深いのですね。
Zoikhemも大好きです。

京都に住んでいた時分、東寺なんて月一くらい通っていました(笑)。

Comment Form

yesno
< 表ギャラリーを更新 | top |