2009/Feb/11 Wed | Zoikhemの必修
月が1つの星に生まれて
良かったと感じるZoikhemです。
月を見ました、満月を。
早暁、雪深い渓流の露天風呂に浸かり一息。
雪明りだけではない明るさに目を上げれば、山と山の間に煌々たる満月。
輝面ほぼ100%の見事な満月でした。
ため息が出るほどに美しい。
Zoikhemには夜空に『只1つ』孤高に輝くからこその美しさが其処にはあるように思えました。
肩まで湯に浸かりつつも、それでもなお雪国の本気の寒さに凍えるZoikhemと大違いの、寒気と月との競演。
暖冬だそうですが、普段生ぬるい東京に住んでいると『雪国の本気』にはイチコロです。
漏らした溜息も凍ります。
風呂から出る事がこれほど躊躇われた事はありません(汗)。
それはさて置き、月ですよ、月。
Zoikhemが見た満月は、山間の夜空に1つ。
そう、1つの満月でした。
当たり前だろ、月は1つだろ?
という声が聞えてきそうですが、
太陽系の惑星は、八つ。
衛星を持たない惑星は水星、金星の二つのみです。
地球は1つ、月。
そして火星より外縁の惑星は、全て複数個の衛星を従えています。
「主な月」だけでも、これだけ。
地球に月が1つしかないのは『当たり前ではなく偶然』なのです(本当は、偶然だけではなく公転の軌道とか地球の質量とか、月の個数を憶測するに足る理由は幾つか有ります)。
もし。
地球に月がなかったら。
また。
地球の空に賑々しく複数個の月が輝いていたら。
どんなだったでしょう。
生物の進化や地球上の事象に関わる形而下的な事柄に変化はあったでしょうか?
勿論、あったでしょう。
潮汐の事情が全然異なってくるでしょうから、そもそも原初の生物さえ誕生していなかったかもしれません。
ただ、もっとZoikhemが気になるのは形而上的な変化です。
(形而下的な、つまり自然科学的な問題は門外漢たるZoikhemでは扱えないという事もあります(汗))。
若し空に月が複数あったら、若し月が無く闇夜ばかりであったら、
古人は如何なる詩を詠んだのか。
古人は如何なる神話を残したのか。
古人は如何なる酒を飲んだのか。
明け方まだ暗き頃合の露天風呂に肩までキッチリと浸かり、冷気の中へと旅立つ決心も付かないままに、そんな事をZoikhemは考えておりましたですよ。
THE『益体も無い』話ですね。
流石のZoikhemも理解しておりますです、そんな事は。
ありがたい事に男湯と女湯を分ける編み竹の向こうで、そんな益体も無い話に付き合ってくれるペットもいる訳ですけども(笑)。
縛り
微かに見える乳首にも、銀の満月が光っています。
仕舞
Zoikhem
Comments
タクミ | 2009/Feb/12 01:16
時々コメントさせていただいてます。月、いいですよね。美しいです。
衛星が一つしかないこと、その衛星が主星に比して規格外に大きいこと、など
観測できる範囲の宇宙においてかなり規格外のことらしいですよ。
タイトルは忘れましたが、昔アシモフのエッセイで読んで考え込んだことが
あります。彼曰く、あり得ない物がすぐ目の前にある、と。
そんな規格外の主星に、これまた規格外に生命が満ちあふれているなんてのは
ロマンですよね。エヴァンゲリオンの世界観もそこから来てるんではないかと
思います。
ヘルシング10巻の情報もありがとうございます。楽しみです。
これもZoikhemさんに教えていただいた私の大切な趣味です。パン切り包丁
を2本、両手に持って、ついつい十字を作ってしまう私です。
神父さんが好きでした。かくありたいと思いますよ。
Zoikhem | 2009/Feb/12 03:16
>タクミ様
アシモフと言えば、雑学コレクションをたまに読み返します。
其の知の巨大に驚嘆し、其の知の時代への裏切られっぷりに、また興奮するZoikhemです。
たった、数十年でも当時の知識は上書きされているんですよねぇ。
当時の常識が、今の非常識に。
エヴァの世界観は…すいません『ちゃんと』は観た事が無いもので(汗)。
勉強します。
パン切り包丁のクロス構えは怖そうですねぇ。
今はWebでも、銃剣が買えたりしますけども、どうでしょう(笑)?