< Apr 2009 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

更新案内&豚インフルエンザ

表のGALLERYを更新しております。

会員棟からの顔見世興行&未公開秘蔵作(笑)で構成されているのは、毎度の事。
会員棟で公開するには微妙な、されど何らかの見所はあるかな、てきな掌編を二つ蔵出しさせて頂きました。

宜しければ、連休の無聊(あれば)をお慰めされるのにご利用くださいませ(汗)。


閑話休題。
メディアや巷間を賑わす新型インフルエンザに関して。

騒ぎすぎじゃない?
そして。
例年、騒がな過ぎじゃない?


というのも。

1918年から世界中で猛威をふるった『スペインかぜ』は、世界中で5000万〜1億人(日本国内だけで40万人、当時の人口は現在の日本の約半分弱)ほどの死者を生み出しました。
凄まじい被害です。
A型インフルエンザウイルス(当時としては新型亜種)であることが現在では特定されています。

ウイルス自体が高病原性であったのも事実ですが、これほどまでに被害が広がった要因に第一次世界大戦が挙げられます。
戦況激しい対戦末期の『世情』を追い風にスペインかぜはアメリカから世界へと蔓延して行きました。

栄養状態が悪く、ワクチンも存在せず、また当時の人間にとっては免疫を持っていないウイルスであったことは無視できません。
連合軍の進軍が加速させたらしいですからね、流行を(汗)。


翻って、今回の豚インフルエンザ。

患者から検出されているウイルスはH1N1型。
所謂『Aソ連型インフルエンザ』の一種です。
アジア人(勿論日本人も)の多くは免疫を獲得していると考えられています。

さらにいうなら現時点においては弱毒性(変異の可能性は常にありますけども)。

さて。
パニック的な終末論が幅を利かせる余地はあるでしょうか?


しかし。
但し、Zoikhemとしてはこういう数字も出しておきたいのです。
過剰な楽天も大いに危険ですので。

例えばアメリカ合衆国では。
毎年3万人以上の人がインフルエンザ(が引き起こす肺炎なども含めて)によって亡くなっています。

高い予防接種率など、或る程度以上の問題意識を有していると思われる日本でも、直接死因として500〜2000人
超過死亡(最終的な死因がインフルエンザが引き起こした別の病)数でいえば、近年でも年によっては10000人以上

勿論、毎年、です。


豚インフルエンザが、どうであれ。
今なお、インフルエンザは恐ろしい病気であるのです。


新型、新型と流行り言葉のように騒ぎ立てますが、毎年のように少しずつ特性を変えて新種は生まれてますしね。
今のところ、豚インフルエンザはタミフルに耐性を有していないようですが、既に抗タミフルインフルエンザは存在します。


パニック的な、あるいはブーム的な対応は如何なものかと思います。
何故なら、毎年流行するインフルエンザからして恐ろしい流行り病でありますし、其れに対して十分に対処すべきであるからです。

手洗いやうがいは習慣付けましょうね!
屋外で裸になることが多い皆様は特に(笑)。


仕舞
Zoikhem

Comments

ウェンリー | 2009/May/4 17:02

摂氏20度湿度90パーセントの部屋では1時間でインフルエンザウイルスの90パーセント以上が死滅する。つまり梅雨から夏にかけての日本ではインフルエンザはほぼ生息不能。問題は今が冬の南半球でも発生している事、この間にタミフルに耐性を持つH5N1ソ連型インフルエンザとH5N1新型インフルエンザが交配して、タミフルが効かない強毒性新型インフルエンザになり日本の秋から冬にかけて流行したら・・・・・。
 これが最悪のシナリオでしょうか・・・・・・・・

Zoikhem | 2009/May/5 00:11

>ウェンリー様
変異が性急なのは、かのウイルスの特徴のようですからねぇ。

まぁ、強毒化して怖いのはいずれのウイルスも同じかと…。
免疫が無い分(無いことが判明しましたね)、怖いって感じでしょうか。
その代わり、冬までにはワクチンはOKなんじゃないでしょうか。
ソ連型は基本H1N1ですね、確か。

Comment Form

yesno
< 好天に | top |