2006/May/19 Fri | Zoikhemの必修
唇まで15センチ
『距離』とは生物にとって無視出来ない概念です。
個体間の距離とは、すなわち固体同士の関係性を示すモノであります。
むしろ、距離によって関係性が変化すると言っても、過言では無いかもしれません。
基本的に、本能的に、生物は他の個体との過度の接近を欲しません。
生命の本能、それは摂食養分の確保であったり、意味を成さない闘争の忌避であったりしますが、因子を分解してしまえば,それは二つの目的によるものであると思われます。
すなわち、個の保存と、種の保存と。
そして基本を逸脱する接近を許容するのも、また上記の二つの本能的オーダーによるものです。
個の保存と、種の保存。
個の保存においては集団生活による利益の確保(捕食の容易さの向上や、多種との間の危険の回避など)に基づき、個体間の距離は狭まります。
種の保存においては…言わずと知れた性愛の様式があります。
まぁ、いずれにしても其の距離は本能的に設定されているわけです。
基本的に。
基本的に基本的にと繰り返すからには、例外もあります(笑)。
特に、文明によって直接的には本能に根ざさない欲求を多数保持するに至った、人類にはこの種の例外は殊のほか多いようです。
ただ、基本が非接近にある以上、目的を有しない、判じえない接近は前提として緊張の対象になるわけですけども…。
たまにいますよね、意味が判らないほどに」顔を此方に接近させて喋る輩とか。
ビジネスの場などで(汗)。
アレは、本能からの呼びかけ基準が、大幅に狂っているのでしょう(笑)。
他の個体への目的を判じえない接近は,相手にストレスと敵意を発生させると言う事に気がついていないのでしょう。
おっと、書き出しが無意味に長くなってしまいました(汗)。
まだ、書き出しです、実は(笑)。
狭義の本能的な欲求に基づく距離、さらには文明がもたらした距離、勿論其の両者が混然となって成立する距離。
個体間が求める適正な距離も、場面に応じて無数にある様に思えます。
転校初日の転校生と、クラスメートの、距離。
終電後の夜道で、先行する見知らぬ女性との、距離。
初めての相手との合コンで、一時会での、距離。
そして二次会での距離。
校舎裏、「君の事が好きなんだ、ずっと前から」「…うん、知ってた…。嬉しい…」の、距離。
リングの上でサウスポーの名手同士が向かい合う、距離。
片方が、フリッカージャブの使い手であった場合の、距離。
秋葉原の電気街口で、プッシュしあう他店のメイド同士の、距離。
「ねぇ、あなた…」「今日は疲れてるんだよ」の、距離。
家電量販店で、実力ある店員と優柔不断の客の、距離。
「オニイサン、イイコいるよ」と、無言で拒絶を示す若者の、距離。
物事には適正な距離があり、適正な距離を選び得ないものは、場面の勝者にはなり得ません(笑)。
ただ、適正な距離が判別出来ないままに過度の接近に陥る、と言うことも侭在る訳です、世の中には(汗)。
やっと本題に辿りつきました(笑)。
本題の方が短そうですけども。
昨年、Zoikhemは歯医者にかかっておりました。
10年以上ぶりの歯医者です。
数年前から、多少の違和感はあったのですが、ついに観念して歯科の門を潜ったZoikhemなのでありましたよ。
因みに、三ヶ月ほどの通院ですっかり完治し、今もZoikhemの鯨飲馬食に奉仕してくれています、我が歯は(笑)。
でもですね。
通う三ヶ月の間には物語りもございまして。
物語りは、此処でも距離が回します。
歯医者と患者の距離感、特に顔同志の距離感って、他に類が無いですよねぇ(汗)?
普通、他人とアレだけ顔を近づけ合うことって、まず無いと思います。
性愛の対象ならざる他人と、です(笑)。
まだね、先生は男だから良いのです。
おっさんと顔付き合わせても其処に或るのはストレスだけですし、其れは治療のストレスと併せて我慢すべき種類の接近であると思いますし。
本能の指令をねじ伏せつつ、良い子で我慢のZoikhemであります。
ただ、通っていた歯医者で働かれていた歯科助手の方々は、皆さん女性でして(笑)。
更に言うなら妙齢な女性でして(汗)。
妙齢な上に、Zoikhemの性愛の対象になる程度には、造物主から愛された面の皮をしていまして(汗)。
いやいや、特殊なストレスに襲われてしまうのですよ。
治療の間に(笑)。
まだ最初は良かったのです。
歯科助手さん達は、ただの歯科助手さん達であって、ロールプレイに基づく『記号』が大部分ですから、其の構成要素に於いて。
しかし、或る日変化が訪れてしまいました。
歯科助手さんのうち一人、仮にAさんが、待っているZoikhemに声をかけて来たのです。
Zoikhemの読んでいた本に興味をそそられたようで、同じ趣味を介して奇妙に意気投合してしまったのです(汗)。
そして、致命的な事に「名前」を知ってしまいましたZoikhemは(笑)。
名前と言うのは巨大な記号であって、職業と言う記号の上に大きく立ちはだかるものです、個人として。
親しく喋る様になり、名前を呼び合う様になって、Aさんは職業歯科助手・ロールプレイとしての記号的存在(笑)では無くなってしまったのです。
こうなると、顔を接近し合う、この歯医者でしか在り得ない距離感は危険です(笑)。
Aさんはマスクをしているとは言え、唇と唇の距離は15センチもありはしないでしょう。
個として対峙した、記号では無い男女の唇同士が15センチの距離の大接近!!
「適正」を大きく、非常に大きく逸脱した距離は(しかも接近する方向で逸脱)は危険です(汗)。
すんごく。
こういう場合、距離のストレスを自覚した個が採りうる選択はそれほど多くないのです。
ストレスの怒濤に耐えるか、闘争に発展するか。
或いは、其の距離を正常なモノと判断する為の逆説的置換、つまり種の保存欲求に身を委ねるか、なのです(笑)。
いやもうね。
このまま、15センチを消滅させるべく顔を持ち上げる事こそが、男の責任なのでは無いかとさえ思いましたよ、Zoikhemは(笑)。
歯医者に行く前にしっかりと歯磨きはしていますし(笑)。
「で、どうなの?どうだったのAさんとは」
という質問には秘して、語らないZoikhemであります(笑)。
まぁ、捕まらないで、治療を全うしたという事でお察しくださいませ。
夜の別口の予約をしなかたっとまでは、言えませんけどね(笑)。
距離を制するものは、勝者たり得る。
いやぁ、皆さんも気をつけてくださいませ(笑)。
素敵ワンピース×2
横から見れば、このとおりです。
縄目が目立ちますね(笑)。
むしろ、晴れ晴れと開き直っているChoyeです。
仕舞
Zoikhem
Comments
牛蒡 | 2006/May/19 22:29
自分も床屋で髭を当るときに見習い『♀』が
変な剃刀の持ち方で当り始め
谷間を見せつつ
おまけに微妙な力で唇を指で撫でつつ
仕事をするんです。
でも
誘ったらフラレました。
vignobleさん
ラボトリーも変な距離になる為
余計に燃えるのでは?
距離で思い出すのは
古い知り合いが0ウエイの勧誘でむやみに口説いてきた時に
『領空侵犯』
気持ちが旧ソ連や北朝鮮になった事ですか
うめ | 2006/May/19 22:55
なんと!ドキドキするご経験をなさった事か。
うらやましい限りです。よだれが垂れました。
所で私、只今ラーメン店の店長見習いをしています。
アルバイトのお嬢さん方に囲まれて・・・・。
最近の若い女性、ローライズのジーパンに寸足らずのTシャツってフツーなんですか?
エプロンをしてるのでおへそは見えないのですが、
かがむとお背なが見えるんです。
お客さんでもいるんです。おパンツ(下着)、ティーバックのタテが見えてるんです。
まー露出が凄い事!
おじさんは店内の狭い所をすれ違う時なんぞに、つい手が出てしまいそうなんです。
これってストレスが溜まります。
Zoikhem | 2006/May/19 23:19
>牛蒡様
美容院や、理髪店も確かに距離感が狂う場所ですねぇ。
其の見習い女性も、もう少し、種の本能の難しさに自覚的であるべきですね(笑)。
0ウエイの勧誘…其れは確実に絶対圏に侵入していますね(汗)。
Zoikhem | 2006/May/19 23:21
>うめ様
いやぁ、所詮はマスク越しですので(汗)。
先ほどテレビでも言ってましたが、見せパンの類は幾ら視姦しても罪にはならず、むしろ無闇に見せている事で罪になりうる、だそうです(笑)。
セクハラの。
という事で、ガシガシ見て上げましょう。
触ると、うーん、当Labに着にくくなるかもしれませんね(汗)。
Toris | 2006/May/19 23:31
歯科助手…。
何ともエロスな存在でありましょうか。
Torisの通っていたところは白衣がピンクで御座いました。
ピンクなのに白衣とは是如何にでは御座いますが、
なんと、特殊装備のToris Eyeを使わなくとも
透けているのです!!下着が!!
其処はもうめくるめくワンダーランドで御座いました。(笑)
で、やはり15センチの場面が…。しかも、マスク無し。
年男を三度も経験したオヤヂにとってこのチャンスを見逃す訳にはいきません。例え何が起きようとも!(笑)
心の中で『ぶへへへ、へへ〜!』と訳の判らない奇声を発しながら、今だ!必殺『タコチュ〜!!』
…。
その瞬間、何故か顔面に布が!?
「あの〜、是じゃチュ〜どころか何にも見えないんですけども…。」
心の叫びは届きませんでした。(涙)
Zoikhem | 2006/May/19 23:41
>Toris様
透け下着の歯科助手と急接近!!
其れは、本当にワンダーランドでございますね(汗)。
顔に布。
助手さんが、本能からの危険信号に自覚的になった、と言う事なのでしょう(笑)。
Toris様の表情に、『因子』を見て取ったのでしょう。
vignoble | 2006/May/20 02:59
映画「白日夢(1981年)」、まさにこの設定でしたね。
産婦人科の診察台と歯医者の治療用のイスって・・・エロです(笑)。
ヘアサロンのシャンプーの時に担当が男の方だと、ときめくのはなぜかしら・・・耳元で「痒いところはありますか・・・。」なんて言われちゃうと・・・(笑)。
vignoble | 2006/May/20 03:35
>むしろ、晴れ晴れと開き直っているChoyeです。
女は、ある一定の線までは恥じらいや躊躇などをしますが、それを越えると逆に開き直れるのです。それは、男の方が予想された以上に適応を示すので、かえって男の方の方が戸惑うことさえもあるのです・・・先日の"あれ"のように(笑)。
女にとって、それは『私にとって「これもあり!」なんです、新しい私を見て下さい』という喜びの感情表現に近いものなんですよ。>男の人達
Zoikhem | 2006/May/21 07:39
>vignoble様
「白日夢(1981年)」調べちゃいました。
見なくては!
まだまだ、世界には未知が満ちていて、道々unkoしそうです(馬鹿)。
Zoikhem | 2006/May/21 07:41
>vignoble様
本当に、Zoikhemなどいつも置いてきぼりになります。
撮影時。
むしろ、手綱や重石、の役割ですね(笑)。
vignoble | 2006/May/21 18:22
>牛蒡様
国際線では"あんなこと"も起こるのですが、国内線ではまだお目にかかっておりません・・・飛行時間が短いので目的地に到着するまで"お楽しみ"は我慢なさるのでしょう(笑)。