2006/May/27 Sat | Zoikhemの必修
目的化された手段、或いは手段化された目的
目的の為に純化した存在は、悲しい。
其れは脆く、儚く。
だが、其れ故に「純化した存在(手段と化した主体)」は美しい。
脆く、儚く、しかし時に恐ろしいほどに美しいのだ。
Zoikhemは、そんな事を考えます。
昨晩の続きです、実は(汗)。
昨日接したニュースから思い出した、一編の小説に関しての話です。
其れは、Zoikhemの無視出来ない構成要素を曝け出すような、そんな小説の話です。
「神々の山嶺」
或る目的の為に徹底して、己の存在の贅肉をそぎ落とし、己を目的地に手をかける為の「一つの楔」と化した男と、「一つの楔」たりえなかっ「た」男の物語です。
Zoikhemはこんな事を考えます。
「人生にはそもそも目的など無い」と。
「種としての目的の明確さに比べると、個の目的は恐ろしいほどに希薄である」と。
そして、だからこそ、「人生の手段化」は時に正しい、と。
正直な話。
目的の正しさや崇高さ、それが自己と言う個に与える影響、更にはそれが世界に与える影響、そんなモノはドウデモヨイと思っているのです、究極的には。
目的と言う言葉の虚飾性に、背中をせっつかれ、在りもしない人生のゴールに駆け込むなんて真っ平御免だ、と。
Zoikhemはそう考えている節が在るのです(笑)。
そして逆説的な様ですが、大切なのは目的では無く手段・方法だ、と。
Zoikhemはそうも考えている節が在るのです(汗)。
目的の為に手段を選ぶな、がMachiavellismなら、手段を鋭く楽しむ為には目的を選ぶな、はZoikhemismと言う事になります(笑)。
話は書評からとんでもなく脱線しておりますな、しかも偉そうな方向に(汗)。
申し訳御座いません。
戻ります。
「神々の山嶺」に出て来る男達は、切ないまでに、前を向いています。
この際、目的はドウデモヨイ事です。
誰がどの山に登ろうが、どのルートで登ろうが、恐らく本当に如何でも良い事です、他人には、世界には、種には、そして恐らく彼らという個にも。
そんなドウデモヨイ目的の為に、前を向き、歯噛みし、骨軋ませながら、死を前にしても、己を手段として、目的を喪失した美しい純粋手段と化して、世界に楔を打つ。
そんな男達に心を動かされないはずが無いではないですか、青春の轍に脚をとられがちな若僧が読んで(汗)。
最後の「羽生の手記」を読む頃には、顔を放送禁止状態にして、しゃくり上げていたZoikhemです。
この涙は、其れほど恥ずかしく無い種類のモノであったと、今でも思います。
地上で最も高い場所を目指す男達。
彼らが目指したものは、目的の達成ではなかった様な気さえするZoikhemなのです。
己を美しゅうする、其れは鋭く尖った手段と化すということ、そう思えるZoikhemなのです。
歯噛みしつつ目指した頂は8848mの天へのきざはしでは無く、鋭く尖った己の先端であった、と。
以下の記述は、上で書いた事と部分的に食い違ってしまいますが、上は敢て挑戦的に書いたので、お許しください(汗)。
人生に目的は無くとも、目的を恣意的に設定する事は出来ます。
そして、恣意的な目的を持たせ手段化した肉体が大好きなZoikhemなのです(笑)。
はい、そうです。
ピアスや刺青などの肉体改造は、Zoikhemにとって肉体の「目的だと自称する手段」だったりもするのです(笑)。
辿り付きたい、ゴールたる目的など実は存在しないのかも知れません。
Zoikhemにとって。
しかし、目的化した、つまり手段化した(実はこれが一番言いたかったのです、目的=手段だと)女性はZoikhemには途轍もなく魅力的なのです。
最初に書いた、
「脆く、儚く、しかし時に恐ろしいほどに美しいのだ」
に戻るわけですけども。
あぁ、二転三転した結果、小説を紹介すると言う趣旨からも逸脱してしまいました(涙)。
というのも、実は今夜は『嫌われ松子の一生』に関して書きたかったのです(笑)。
心を惹かれながら、散漫な気持ちでダラダラ書いてしまった為、文章の趣旨まで飛んでしまったのです。
という事で、明日以降書かせてくださいませ。
『嫌われ松子の一生』評を。
中島哲也監督への賛美を。
『嫌われ松子の一生』は和製『ヘドウィグ』であったと、と。
万人にお勧めできる映画ではないですが、暗くも躁状態で、悲劇でありながら巨大な救いをもたらす映画であった、と。
まぁ、明日になったら明日になったで、別のフレッシュな感動が待ち受けているのかもしれませんけども(笑)。
イブニングシャドウ
夜になると、矢張り毛剃あとが目立ちます。
おぉ、何とか『今日中』に間に合いました。
我ながら、早いだけで乱筆だなぁ(汗)。
仕舞
Zoikhem
Comments
Toris | 2006/May/28 03:20
二日程無断欠席してしまいまして申し訳ありませんでした。
大変遅くなりましたがGalleryの更新有難うございました。
本日の御題も難しゅうございますね。
え〜、
『懐妊よりもSEXそのものの方が気持ちエェ〜』(笑)とか、
『SEXよりも其処に至るまでの駆引きの方がより心躍るぢゃ〜ん』(笑)という理解では及第点は頂けませんよね。(汗)
甚だ蛇足では御座いますが、好きな体位は
「花菱責め」、「虹の架け橋」、「茶臼のばし」
で御座います。(笑)
vignoble | 2006/May/28 11:00
>イブニングシャドウ
viは、墨を入れると心に決めたときに肩から下すべてをレーザー脱毛しました。
女性が気にする体毛の処理に気を遣わないですむようになったのでとても楽です。
肌はより白くきめも細やかになって吸い付くようだ・・・そうです(笑)。
彫り物の発色も鮮やかな状態をそのまま維持しています。
>「花菱責め」
しっかりと前戯に時間をかけて下さるかどうかも、男の方の"技量と経験"を識る
ひとつの尺度なのです。
前戯がそのまま責めになるのも、この体位の良さ・・・前も後も念入りに(笑)。
>『懐妊よりもSEXそのものの方が気持ちエェ〜』(笑)
viの"あがり"はまだ先のようですが、子宮にIUDが入っているので九分九厘
懐妊することはありえません(笑)。
Zoikhem | 2006/May/28 21:32
>Toris様
非常に独り善がりな長文で、失礼いたしました(汗)。
『SEXよりも其処に至るまでの駆引きの方がより心躍るぢゃ〜ん』
まさに其の通りで御座います(笑)。
Zoikhem | 2006/May/28 21:34
>vignoble様
脱毛はZoikhemも考えたのですが、日々処理させること自体が自覚を促すかなと、そう考え放置しております。
実はその後、別方向に前向きに一度考えてみたのですが…。
刺青を彫った後では、影響がでやしないかと、二の足を踏んだ次第です。
vignoble | 2006/May/28 23:47
>Zoikhem様
確かに墨を入れた部分にレーザーをあてると色や線が飛んでしまう可能性がありますね。
刺青部分だけを針脱毛するというのも選択肢の1つかも。
viは、レーザーをあてられない菊の周りだけ針脱毛しました(笑)。
Zoikhem | 2006/May/29 00:37
>vignoble様
まぁ、取り敢えずは、毎日剃らせるという方法論で律してみようと思います。
どうせ、Zoikhemの仕事では御座いませんし(笑)。
Toris | 2006/May/29 03:52
>Zoikhem様
今宵のようなお話にこそ心魅かれるtorisで御座います。
>Zoikhem様&vignoble様
teaの全ての処理はTorisの仕事なのですが(笑)、何か良い知恵等がありましたらどうかご教授下さりませ。
大抵の事はやりました。(涙)
>vignoble様
>肌はより白くきめも細やかになって吸い付くようだ・・・
あぁ。(感無量)
Zoikhem | 2006/May/29 20:49
>Toris様
今宵の話とは『目白と目黒』ですか(汗)?
それとも、下の毛に関する話題でしょうか(笑)?
Toris | 2006/May/30 05:08
すみません、
『今宵のようなお話』ではなく
『この日ようなのお話』でした。(汗)
Zoikhem | 2006/May/31 08:51
>Toris様
素敵な皆様のレスで綴られるブログで御座います。
コメント欄こそが本編ですね。本当に。