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彼岸の人

Zoikhemは彼岸の人に憧れます。
Zoikhemがそうで無い故に。

ここでいう『彼岸の人』とはZoikhemのオリジナル単語です(笑)。
仏教的な世界観の彼岸でもなければ春分秋分前後の期間の事でも在りません。

ただ、仏教的なイメージは一応下敷きにしておりまして、。
常人の境地を越えて浮世の対岸に光り輝く人、つまりが煌く様な『STAR』を想定した用語であったりします。
改めて言いますが、多分世間では通用しない言い回しであると思います(汗)。
Zoikhem言語という事で、一つご了解の程を(汗)。


最近、彼岸の人が少ないなぁ、と悲しく佇むZoikhemです。
一時ほどの状況は脱した様にも思えますが、それでもなほ、輝ける彼岸の人=STARは非常に少ない様に見受けられるのです。


Zoikhemは、其の原因として一つの現象を想定します。
それは、受け手の感性の劣化、です。
合えて挑戦的に断言します(笑)。

余りに自分と隔絶した存在感や、世界観を受け付けられなくなっている『層』が増えてきているのではないか、と危惧するZoikhemなのです。


言葉自体は既に磨耗し、巷間からは遠い様ですが『カリスマ〜』なんて言い回しがありましたね。
カリスマ店員カリスマ美容師カリスマ高校生…。

あぁ、なんて存在感の軽い言葉なんだ(涙)!

其の限度を知らない『感応の跳躍力の減退』に、Zoikhemは息苦しささえ覚えたものです、当時。
安いカリスマにしか憧れを投影し得ない、幼すぎる心の在り方は、己の翼が痩せ衰えさていく事にさえ無自覚であるようで、非常に切なく…。

生意気すぎる発言である事は自覚しています。

別に。読者モデルやショップのちょっと可愛い店員に対して好意を持つな、と言っている心算は在りません(笑)。
ただ、より超越した高く遠い存在であっても、己の好意の対象にして欲しい、其の挑戦の射程に捉えて欲しいなぁ、とZoikhemはそう思うのです。

学校の友達レベルの尊敬や友愛で説明しうる、そんなSTARなんて、精々が可視ギリギリの7等星くらいですよ(汗)。
星屑ですよ。
スターダスト計画ですよ(笑)。

もっと、ギラギラと鋭く明滅するシリウスや、果てには日中の太陽を直視する気概を持ってほしいなぁ、と。
実際にそんなものを直視したら目が焼けますけどもね(汗)。
良い子のみんなは見ては駄目ですよ(笑)。


なぜ、そんな大層な事を、時代集団としての世間に望むかと言えば、答えは一つです。

Zoikhem自身が、卓越した、歴史に垂直にそそり立つ様な、強烈な彼岸の人を求めて止まないからです。
卒倒させられる様な、激烈な隔絶を有するSTARに憧れつつも、激しく嫉妬してみたいのです(汗)。

ところで。Zoikhemの親父殿は信者に近い長島ファンでして。
彼の魅力を語るときの、親父殿の粘度を伴ったウットリとした陶酔を、ある程度の『気色悪さ(笑)』を伴いながらも羨ましく思っていました。
ミスター』、もう完全無欠に彼岸の人ですものねぇ(汗)。


何故Zoikhemが彼岸の人を欲するか、という自己分析は取りあえず脇に置いといて、答としては最初に戻ります。
彼岸の人を受け入れる土壌が世にもっと形成されないかなぁ、と。
人の感性に余裕が出来無いかなぁ、と。


と、先日沢田研二がらみを書いた際、思い出した事であったりします。
そう、当時の彼はまさに彼岸の人であったよ…。


レスは少なそうですが、この話題今回纏めきらなかったので、また何時か書きます(笑)。


「ほぼ」全裸

深夜の独り言でした(笑)。

仕舞
Zoikhem

Trackbacks

Comments

うめ | 2006/May/4 01:39

小学校6年生の時、三木清を読んでました。内容がわかったわけでもなく。
で、私にとっての「光輝く人」はソクラテスだったり、ニーチェだったり。
同時代の人にとっては「狂気の人」だったかも知れません。
一つのことにトコトン集中すればたぶん常人から見るとそう映ってしまうのでしょう。
それは仕方がありません。
今、たとえば阪神株の村上さんなんかも「変わった人」なんでしょうが、
その人の評価は死んでからでないと、正しく評価される事は少ないのでしょう。

vignoble | 2006/May/4 04:05

おはようございます、vignobleです。
年寄りの繰り言として、意見を書き込ませていただきます(笑)

「受け手の感性の劣化」について

自分の考え、意見などを筋立てて論理的に書くということを、最近の人(特に若い人ほど)はあまり行わなくなったのが
ひとつの要因であるように私は感じております。それは、携帯電話によるメールの普及とも関連があるように思っております。

パソコン通信の時代には、通信料金が今とは違って時間制だったので、できるだけ接続時間を短くするためにオフラインの時にエディタなどで書き込むための文書を作成していました。伝えたいことを要領よく、かつ、できるだけ機知に富んで面白く書くことを、皆それぞれに心がけていたように記憶しております。そのため、書き込まれた文章から相手の意図をできるだけ多く読みとって話題を広げていくように、無意識のうちに自らの感性を高めるように心がけていたように思います。

時代の変遷に伴って、パソコン通信はインターネットに取って代わられ、書き込む対象と内容も一つのテーマを展開する「掲示板」から、折々の出来事が書き込まれて更新されていく「blog」へと代わってきました。書き込まれる内容に対応できる知識や経験などがある話ならば、レスを書いて話題に組みすることも可能なのでしょうが、そうでない場合には"当事者能力なし"となって、お茶を濁すようなレスしか書き込めないのも、blogの宿命なのです。

また、通信技術の進歩と価格競争により、ほぼ飽和状態にまで普及した携帯電話ですが、当初は通話だけだったのが今日ではメールができる、インターネットができる、音楽が聴ける、テレビが見られる、買い物ができる・・・今の若者にとっては、なくてはならないコミニュケーション手段、生活手段、否、生活それ自体となりました。

しかし、携帯電話の普及がある意味で、"仇"となっていると感じていることがあります。
メールを送るときも、blogに書き込むときも携帯電話の小さな画面という制約があるがために、入力する文書のセンテンスは必然的に短くなり、曖昧な表現の羅列、絵マークの多用・・・「とりあえず気持ちが伝わればいいや」という便宜的な使い方、かつ、自己の本心をあまり表面に出さないで済ませるということが多くなっているのではないでしょうか・・・表面的で希薄な人間関係、卑屈な自己防衛のためなのか。

そのことで送り手も受けても、「相手の心の動きをよむ」、「相手を思いやる」という人間として本来は備えているべき資質を伸ばすことなく、低下させているように感じています。そのことは、通信の世界に限ったことではなく、社会全体が"生身の人間"というものから目を背けつつあるからなのかもしれませんが。


ZoikhemさんとWebで出会えたこと、そしてメール交換ができること、毎日のように感性豊かな書き込みがなされるこのblogが読めること・・・、私の人生の中でも大きな宝物となっていくように感じております。

ねこかぶり | 2006/May/5 00:58

>スターダスト計画ですよ(笑)。
だーれがころしたクック−−−ですか(笑)?
それともNASAの?

>シリウス
天狼星 響きが好きでございます。

ティコの星なんてのも。
死ぬまでに一度でも超新星でないかなあ。

1986年のハレー彗星がみられなかったのは痛恨でございます。次回は2061年 さすがにねこの平均寿命では厳しいかも、九尾の仙狐、vignoble様におすがりしないとなあ。

star違い?
苦し紛れに話をそらしてる?
何のことだか分からないなあ(汗)

ねこかぶり | 2006/May/5 01:57

>九尾の仙狐、vignoble様におすがりしないとなあ。
あー、もちろん、vignoble様のお姿がいつまでもお美しいと言いたいのみで、白面金毛九尾の狐にまつわる怖いお話は、それはまた別のお話 ということで(汗)

vignoble | 2006/May/5 02:07

>ねこちゃま
臨時便のご用命でしょうか・・・運航代金のお支払いは、油揚げでお願いいたします(笑)。

Zoikhem | 2006/May/5 20:36

>うめ様
『歴史』に聳えるほどの偉人は、そりゃ彼岸率高いでしょうねぇ(汗)。

ただ、今回Zoikhemが取上げたのは多少方向性を異にするわけですけども・・・

Zoikhem | 2006/May/5 20:47

>vignoble様
大変に興味深い考察、有難う御座います。
テキストの過度の圧縮が『仇』となっている…、全く同意です。
文字だけでなく、「しゃべり」に於いてもこの危険な兆候は見受けられる様に思えますしねぇ。
「語彙の少なさは、時に至高の少なさに結び付く」それほど間違っていない気がします。

ちなみに、このコメント欄、かなり大きめにレイアウトしているつもりなんですが、如何でしょう(汗)?
この『画面サイズ』も書いていて重要な気がするんですよねぇ。

Zoikhem | 2006/May/5 20:50

>ねこかぶり様
クックロビンです(笑)。

2061年…Zoikhemはギリギリでしょうか(汗)。

白面の者・・・。
Zoikhemも何時か書きたいですねぇ(笑)。

vignoble | 2006/May/5 21:27

パソコン通信の時代以来、身に付いてしまった習慣・・・オフラインによるエディタ入力(笑)。エディタの横文字数80字を横目で見ながら書き込む文書を入力しております。たまにフォント設定の相違からか、英数文字を含む文書の折り返しがおかしくなりますが、それはご愛敬として(笑)。
オンライン書きの場合には、このように鰻の寝床にして入力してます。コメント欄が大きく、フォントも程良い大きさです。「submit」する前に「preview」があると更によいかも。

Zoikhem | 2006/May/5 22:57

>vignoble様
「preview」…
今使っているBlogでは、ちょっと難しいかもしれません(汗)。
使って無いスキンを使えば出来なくはないでしょうけども、うーん、少々面倒ではあります(笑)。

ライブ感を重視という事で、お許しくださいませ。

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