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諸星大二郎と寺沢武一

最近家具屋を巡ったり、不動産屋を覗いていたりするZoikhemです。

が、人生の墓場を予約済みとか、そう言う事は御座いませんので、どうか全国のZoikhemファン女性よ!安心したまえ!!
二人くらいは居ないもんですかね(汗)。


それはさて置き。
実家に殆どの書籍は置きっぱなしということもあって、持っているのに「読みたいとき貴女は其処にいない」という作品が無数にあります、Zoikhemには。
幾らで置けるスペースがある田舎と、限度が実に身近な東京の歪みに発生した悲劇な訳ですが、こんなときZoikhemはこうします。

いいや、もう一セット買っちゃえ

と(笑)。
大切な何かを「完全に」見失っている事は確実ですし、そもそも目的と手段が倒置している気もしますが、人は欲望に弱いものです。
まぁ、本当に買ってしまうのは『別バージョン(文庫や愛蔵版など)』が存在する場合である事が殆どではありますが、将来的にダブってしまうことは力強く約束されています(汗)。

しかし、遠い将来の自分なんて、もうどうしようもなく他人です。
Zoikhemはそういう姿勢で人生を切り開いていますです(笑)。


あぁ、前置きが暴走してしまいました。
肝心なのは、ダブってまで何を買ったかという事です。

昨日Zoikhemが購入したのは(し直したのは)、諸星大二郎の「栞と紙魚子」シリーズ。
いやぁ、数年ぶり、もしかしたら十年以上ぶりに読みますが、名作揃いですねぇ…。
水木しげるの漫画の登場人物の様に、鼻息をフンフンと荒くしながら、読了。
水木云々はネタですので怒らないでくださいませ(汗)。

再度燃え上がった炎は危険すぎます(汗)。
己を焼き溶かしつつ、闇蜘蛛に再購入してしまいそうで。


それにしても70年代後半から、80年代前半頃までの週刊少年ジャンプは、懐が深いですねぇ。
全盛期の貴ノ浪クラスの懐の深さですよ。

今でこそ、腐女子の為の妄想補助エンジンへと転化したジャンプですが、当時は本当に熱かったです、野心的で。
と、今更思い返すZoikhemは未就学児童とかです、当時(汗)。

おっと、上の書き方では少し問題がありますね。
今のジャンプはジャンプで意味が在ると思いますよ(汗)。
腐っておられる友人女性も数多いですし(大汗)。
みんな大好きだー(笑)!

さて(笑)。
熱かったジャンプには、多数の金看板が存在しました。
鳥山帝国の双璧に、キン肉マン、すすめパイレーツ、キャッツアイ、キャプテン翼、よろしくメカドック、ウイングマン、北斗の拳、きまぐれオレンジロード、などなど本当に枚挙に暇がありません。
が、輝く金看板にたいしての自浄作用と言うか(汗)、ALTERNATIVEでマイナーな魅力を放つ作品を忘れては当時のジャンプの『熱さ』を本当に理解する事などは出来ないのですよ。

そしてZoikhemにとって、そういったALTERNATIVEな魅力を放つ作家達の代表がタイトルの二人、諸星大二郎寺沢武一、なのです。
不定期長期連載を『コブラ』に許した事などは、本当に諸手を挙げて大拍手をしたいZoikhemです、当時のジャンプ編集部に。

上に金看板と書きましたが、よろしくメカドック、ウイングマン、きまぐれオレンジロードなどは実際はALTERNATIVEな潮流とみなすべきなのかな(汗)?
一方で『コブラ』はアニメ化までして、一面的には金看板でしょうしね。


…と、両作家への具体的なお話は、また明日以降にでも(笑)。
特に寺沢武一は、現在のZoikhemを語る上で、どうしても見逃せない作家ですから。
今日は時間が足りませんです(汗)。

皆様の中にも『コブラ』で何かが滾った、と言う方は少なく無いのではありませんか(笑)?


惑乱観覧車
現在の新作です。
公開はいずれ(汗)。
勿論ですが、惑乱しているのはZoikhem其の人であります。

仕舞
Zoikhem

Trackbacks

Comments

牛蒡 | 2006/Jun/15 23:01

あの頃は床屋と喫茶店で読んでました。
ヤング000の流れや女性作家の登場も
あの頃だと記憶しています。
《ストップひばり君》の休載の連発なども凄かったですね
キレイな絵柄の流れは、その後のサンデー辺りの
上条淳士の《SEX》とか。


寺沢作品は
四角の宇宙船が出ていたり
月刊プレイボーイ、空山基ばりのお姉ちゃん
海外のイラストの匂いが漂っていましたね
ボンテージを初めて意識した作品です。

但し、車田作品だけは今でも迂回させていだだきます。

starless | 2006/Jun/15 23:22

まさか『すすめ!パイレーツ』まで出てくるとは!
それ以前には『トイレット博士』という長年最長連載記録を誇っていた大傑作もありましたが。
『男一匹ガキ大将』『大ボラ一代』などの本宮作品や『アストロ球団』、『ドーベルマン刑事』も忘れられない名作でした。

まだ「Tバック」という言葉が存在しなかった頃、「寺沢武一の『コブラ』に出てくる女のケツ」という投稿ハガキを読んで小堺クンが笑い転げてたのを急に思いだしましたね。
アレを少年誌でやってたのも画期的ですね。

Zoikhem | 2006/Jun/15 23:55

>牛蒡様
江口寿や、現代の冨樫など、一部の作家に極端な特例をあげるのもジャンプの特徴なのでしょうか(笑)?

上条淳士…作家として80年代を背負ってしまった方(漫画家に限らず)は辛いですよねぇ、このご時世(汗)。

Zoikhem | 2006/Jun/15 23:58

>starless様
『トイレット博士』は年代的に今回の対象から外しました。
大好きな作品なんですけども。

『ドーベルマン刑事』はどうしても、その後の『ブラックエンジェルズ』のぶち切れを知っていると…ではあります。
Zoikhem大好きなんですよ、黒天使、特に中盤まで。
というか、雪藤超能力以前(笑)。

godoh | 2006/Jun/16 00:46

choye女史・・・。なんつー可憐な・・・。

Zoikhem | 2006/Jun/16 00:55

>godoh様
現場は結構慌しく『可憐な』ChoyeはZoikhemの罵声に瞳をウルウルさせながら、粘膜も潤ませております。
時間との勝負でもありますので(笑)。

Toris | 2006/Jun/16 03:40

諸星大二郎…

出会いは『暗黒神話』で御座いました。
Torisの全身に亘るツボを舐めまくる内容と、
あの、独特の画風に即座にやられました。(笑)

あぁ〜!?読みたい!!今直ぐに!!
Toris邸の開かずの間に分け入り、
天高く聳え立った摩天楼に果敢に挑むこと子一時間!(笑)
雪崩様、崖崩れ様、こんにちは(涙)。
然も、なぁ〜い!!

こんな時はあれですよね!あれ!

>『いいや、もう一セット買っちゃえ』

ですよね(笑)。

P.S.
今宵は二重に有難う御座いました。(謎)

M-FUCKER | 2006/Jun/16 04:47

此処へは これで2度目ですね・・・笑
あまり コメントしないM−FUCKER ですが、(コブラ)・寺沢 武一 に目を惹かれ・・・

M−FUCKERは 何を隠そう(コブラ)ファンでして連載当時も読んでましたが・・・そう ご指摘のとうり不定期連載でしたね・・・あれ? 連載中止か?と思ったらまたあったりと・・・
例の 私立・極道高校が 校章問題でいきなり打ち切りになったりも当時ありましたので本当??でした。

確か 15歳の時だったと思いますが (コブラ)劇場版 観に行きました・・・歳がバレますね・・・笑
何故 あそこまで(コブラ)に惹かれたのか?考えますにやはり あのハ−ドボイルド・ですね・・・少年当時のM−FUCKERにはかなり新鮮で憧れていたように思います、
16.17の頃 北方 謙三 の(逃れの街 )読んで、それ以来北方 謙三 ばかり読んでいたのも それが起因か??
話はそれますが 何で本(原作)読み映画化されるとあんなにつまらなくなるのでしょうか?
やはり どちらか一方だけの方がいいみたいですね・・・
観るか・読むか。
逃れの街・しかり マ−クスの山しかり・・・
でも コブラ・実写版 公開とかされたら観に行くなぁ・・・・ 笑
相変わらずの支離滅裂な 文ですいません・・・・

 M−FUCKER

Zoikhem | 2006/Jun/16 20:37

>Toris様
もう一セット買ってくださいませ(笑)。
暗黒神話も、稗田教授も、西遊妖猿伝も纏めてどうぞです。

昨晩はどうもです。
如何ですか?
最近の仙人&日本の若衆は(謎)。

Zoikhem | 2006/Jun/16 20:41

>M-FUCKER様
M-FUCKER様もコブラお好きでしたか!
M-FUCKER様のエロスには、何処か通じるモノがあると感じますです(汗)。

コブラは当時珍しい(と言うか今でも珍しい)『描き貯め方式』で、シリーズが全て出来上がってから、分けて掲載という形を採っていたそうです。
まさに英断ですねぇ。

私立・極道高校の問題。
これは判る方が限られそうですねぇ(笑)。
「たけし」の様なものよ、では今の若い方は判らないでしょうか(汗)?

「映画版マ−クスの山」の酷さなど「映画版レディジョーカー」の酷さに比べれば(以下略)。
長大な原作を纏める技量、これは映画監督としての基本技能とはまた別種の技能なんでしょうねぇ…。

vignoble | 2006/Jun/17 07:43

>惑乱観覧車
日々更新される御主宰様のブログでございますので、皆様の記憶から消えそうになった頃に"しらっ"と書き込む臨時便でございます(笑)。
ということで、【詠み人知らず(^^;】としての歌を二首ご紹介いたします。

イ.足首に 手錠架せられ 観覧車 瞳潤ませ 声も震わす
ロ.いつの日か 足の小指に リング嵌む 永久(とわ)の服従 誓う証に

Zoikhem | 2006/Jun/17 09:47

>vignoble様
vignoble様、おはようございます。
余りお得意な話題では無いかな、と危惧しておりました(笑)。

記憶から飛ぶなんて、vignoble様には在り得ない事で御座いますよ。
是非ともこれからもZoikhemを導いてくださいませ。

脚の小指にリング…ちょっとDokiriとしました。
良いかも。

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