< Jun 2006 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >

イグサの香り

が、或るスーパーのフロアに垂れ込めていました。

日本の夏って感じだね
とChoyeが、凡庸なコメントを躊躇いの無い勢いで口にします(笑)。

胸の透く様な、心地よい香り…心地よい…かな、本当に(汗)。
これは所謂『草いきれ』の類と同じ方向の香りで、客観的に分析すると、『青臭い』と言う部類である様な気もします。


Zoikhemは確かにイグサの香りが大好きです。
風鈴の涼やかな響きや、花火の煌きなどと一緒に『日本の夏』を構成する、大切な要素であることは間違い無いでしょう。
しかし、逆に言えば、こういった『連結する様々な好ましい要素、記憶』無くして、単独で成立するほどに『好ましい要素(香り)』なのでしょうか?


繰り返しになりますが、Zoikhemは大好きです、イグサの香り。
それは、郷愁を伴いながら記憶を蒼く染め上げ、嘗て在った何処かへとZoikhemを誘ってくれます。
…そう、あれは確かに小四の夏…亜紀は風邪をこじらせて…でも、ボクは咳き込む彼女に何も出来なくて…
はっ(汗)!?
イグサの匂いを思い出すだけで、甘酸っぱい夏に回帰してしまいました(笑)。

うーむ、矢張り其の「好ましさ」は、嘗ての夏の素敵な記憶へのLink無くして成立しがたい様な気がするZoikhemなのです。

ただ、これはイグサの価値を貶めているわけでも何でもありません。
こういった『価値の成り立ち方』って、良く在る様に思えるのです。
特に、嗅覚に依存する価値判断に、多数発見出来る様な気がします。

経験や教育…それは個人のモノだけでなく民族的な、そして遺伝的な記憶ですらあるでしょう…に因って、初めて成立する価値判断。
大きく言えば、これが『文化』、という物であると思います。

イグサを好ましいと思う文化に生まれ育ち、イグサの記憶と他の素晴らしい記憶(誰かの笑顔だったり、照りつける太陽だったり、優しいお婆さんだったり、神社の裏だったり、プールの塩素だったり)が連結されているからこそ、イグサの香りを単体にも価値を見つける。

これこそが、文化の効能の肝要である、と、Zoikhemはそう思うのです。


ですから逆に、ある民族が素敵!と感じる香りが他の民族にとっては悪臭だったり、とか、こんな事も良くあると思います。
事例を挙げるまでもない程に。
まさに、文化の違い、でしょう。


イグサを素敵な夏の記憶に結び付けれる日本人として産まれたZoikhemは、イグサの匂いを「青臭い草いきれ」では無く「清香」と感じます。
それを嬉しくも思います。

ただ、イグサの青々しさに、胸が詰まる文化に育った民族もいるわけでして(汗)。
こういった不理解を、如何に諍いの談に挙げる事無く、事なかれるか、を『教養』と言うのかな、と言う気もします(笑)。


かつて散々鯨を捕獲し、食用などに利する事も無く、ただ油を絞って打ち棄てて置きながら、今に至って鯨を食したい民族に不理解を示し野蛮の判を押す、そんな文化も在る様ですが…。
さてさて(笑)。


草いきれも時に芳香
有名観光地です。

仕舞
Zoikhem

Trackbacks

Comments

Toris | 2006/Jun/28 23:45

『草いきれも時に芳香』…をクリック!!!

『こ、ここ、こんな所でー!ぜんらー!?』
其のあまりの衝撃に度肝を抜かれ
目玉と金玉が飛び出してしまいましたー!(笑)
慌てて、拾い集めたのですが
逆の位置に取り付けてしまったかもです〜!?(笑)


齢を重ねたTorisの脳は、視覚・聴覚・味覚そして臭覚等の情報を受け取ると
其れ其の物の分析よりも過去の体験を捜し始めるようで御座います。(汗)
若しかしたら主宰様も三十路を間際に…。
う、嘘でございます〜!(汗)

仙人様の動画、確かに拝見させて頂きました。
嬉しすぎて、ちびりました。(笑)
有難う御座いました。(謎)

godoh | 2006/Jun/29 00:43

Zoikhem様

潮風と体温まで感じる錯覚をおこしました。
バックショットで感動したことってなかったんですが。
何だか胸にキました。何がキたのかは分かりません。
もしかしたら、今ココを一緒に見ているみなさんの何かと
同期してしまったのかもしれません。

starless | 2006/Jun/29 01:36

『釣マニア三平』ではなかったと思うんですが、矢口高雄の作品で鮎の香りというよりむしろ匂いで母を思い出す、という話があったのが頭に浮かびました。
味だったら美味しんぼになってしまうのかな(笑

お写真も実に素晴らしい!
緑、水面、肌、風、そして主宰こだわりのエロスを感じさせる指のすき間からこぼれるピアス。
脱帽です。
この続きは果たしてどちらで…





牛蒡 | 2006/Jun/29 02:07

新品の畳、良いです。

湿気の多い時ですから、色々な匂いが立ち込めます
花火、青梅、ウナギ、などなど
SEXも匂いがないと・・・・・・・・・。

内なる獣を起こす、導火線でしょうね

vignoble | 2006/Jun/29 02:22

>『日本の夏って感じだね』
豚ちゃんの蚊取り線香、籤で作った虫かご、金魚や朝顔が描かれた団扇や扇子、桐の下駄・・・最近ではあまり見かけなくなりましたね。
お稽古事で通っております神楽坂界隈の路地裏には、蚊取り線香の香りが漂うようになるのです・・・三味線の音と蚊取り線香の香りってとっても合うように感じます。

来週金曜日は七夕ですね。
そろそろ、七夕の準備を始めなくては・・・。
空港にて願い事を書いた短冊をお客様からお預かりしている航空会社もあるとか(爆)。
Toris様から事前のご予約をいただいております和歌2首、晴れと曇り(又は雨)の2バージョンをご用意、推敲を重ねて既に完成いたしております。

ところで、七夕だからといって「ささ持って来い!」と言われて笹を持っていったらダメですよ(笑)。

本日の画像・・・今のようにお台場が整備される以前(湾岸道路ができる前)から、あの四角形のところはビデオやグラビア撮影の隠れた名所でしたね・・・表に出せないものも含めて(笑)。
真ん中辺りに小さな台座があったように記憶してるのですが、まだあるですか!?何をさせられたのかは、形状から容易に想像できるです(汗)。

今年も浴衣姿のChoyeちゃま、お願いいたしますね! >Zoikhem様

Zoikhem | 2006/Jun/29 21:32

>Toris様
vignoble様も仰っていますが、名所です(笑)。
1日に一人は(というか一カップルは)撮ってるんじゃないでしょうかね?
「脱ぎ」の程度に差があっても(笑)。

あぁ、三十路まで後数日…。
さて楽しみになってきました!!

Zoikhem | 2006/Jun/29 21:35

>godoh様
オシリストのZoikhemとしては、一人でも多く『お尻に感応する』方を増やすのが使命であります(汗)。

其れ以外にも、色々と拘った画像では有るんですけども、本当は。
と小声で少し自慢です(汗)。
御免なさい。

Zoikhem | 2006/Jun/29 21:38

>starless様
まず
『釣マニア三平』に完敗です(笑)。
まさか復活してからも、この名前で行くとは思いませんでしたねぇ…。

鮎の香りは、嫌いな文化がありそうですねぇ…。
まぁ、それでも食い物の場合は判りやすくて良いです。
生物としての本能に判断基準が根ざすものが多いですし。

問題は食欲など判り易い欲求に、一見結び付かない『匂い欲求』なわけですけども…。

続きは、
えーと、
其の大部分は、間も無く開園の会員コンテンツで、
となりますです(苦笑)。

Zoikhem | 2006/Jun/29 21:40

>牛蒡様
セックスに匂いを必要とする方は多いんでしょうねぇ。
Zoikhemは過剰に男性性に支配されている所為か、エロスの起爆装置の大部分が『視覚』に支配されている様なのです(汗)。

正直、余り匂いを必要としない傾向にあるZoikhemですが、さて何時か『開眼(と言いか開鼻)』する日が来るのでしょうか…。

Zoikhem | 2006/Jun/29 21:43

>vignoble様
お稽古事に神楽坂…
良いですねぇ。
しっとりと美しいvignoble様の後ろ姿を夢想します。

七夕。
天の二人を思うなら、旧暦が優しいかもしれませんね(汗)。
Zoikhemの故郷は旧暦でした。

ささ。
何故か、土御門の屋敷に想いを馳せてしまいます(汗)。

浴衣。
新しい浴衣でも買ってやりたいものです。
皆様のご喜捨は写真の素材に代わりますです(笑)。

ねこかぶり | 2006/Jun/29 23:08

>『草いきれも時に芳香』…をクリック!!!
『こ、ここ、こんな所でー!ぜんらー!?』

Toris様 Zoikhem様は昨日のToris様のアルタイルとベガにきっとインスパイアされたのですよ(笑)。
川岸に全裸でたたずむ織女−−−
The water is wide I can not cross over  


たたずんでませんね 座ってますね(汗)
川岸じゃないですね 海ですね(汗)
彼方に見えるのは、アル・ナスル・アル・タイル(飛ぶ鷲)ではないですね 飛ばない風船ですね(汗)

Zoikhem | 2006/Jun/29 23:15

>ねこかぶり様
凄い!!
インスパイアされたのは、本当に本当です(汗)。

ただし、それは昨日の事では無くて、「この日」の出来事にです。
人工天球に写る、星への叡智に刺激されました。
対岸の建物内の(汗)。

ただ、銀の珠は天に数少ないマイナス等級星へのオマージュでは無くて、伊達と酔狂の『佳い女』への思慕です(笑)。

ねこかぶり | 2006/Jun/30 05:56

>凄い!!
やった、ビンゴでございますね。一等賞は残ってますか(笑)?

>対岸の建物内の(汗)。
ひょっとして「違いが分かる」発明者のプラネタリウムですか。だったら「暗やみの色」でしょうか?
ネットでは色々インスパイアされる語句がちりばめられておりました。

”"見えないもの"である「暗闇」をテーマに、宇宙にどこまで"眼をこらせるか"を追求している。

夜空には2,000億個の星が存在しているそうだが、さらに赤外線や電波、X線などを使って見てみると、暗闇の部分にもさまざまな星、星雲などが存在しているという。

しかも、見えている天体の質量は、宇宙全体の質量のわずか4%程度に過ぎないという。

特に、同プログラムの中で、最も印象に残るキーワードが「ダークマター」だ。これは、現在の科学技術を駆使してもどうしても見えてこない宇宙の大部分の質量を占める未知の物質のことだ。”

ああ、うっとりする響きですね ダークマター(笑)。
エロスを生み出す「心の闇」もいいけど
        「カレーもね」です。

宇宙の果てで燃えている
星の炎に照らされて
真珠の瞳の少年が

センスの良い歌だと思います。

Zoikhem | 2006/Jun/30 18:25

>ねこかぶり様
一等賞、と言うほどでも無いですかねぇ(笑)。
金のハト賞くらいかしら。

「違いが分かる」発明者のプラネタリウム
は散々行っておりますが、其処ではありません。
もう少し写真の位置から近い場所の中にある施設の中にある(笑)、ミニプラネタリウムです。

「違いが分かる」装置はChoyeが酔ってしまうんですよ(汗)。

ダークマター、Zoikhemもうっとりする言葉です。
最初に知ったのは某FFシリーズでしたが(笑)。

最後の歌は調べました(汗)。

vignoble | 2006/Jul/1 01:58

>プラネタリウム
映画「銀河鉄道の夜」、プラネタリウム専用の映画なんですね・・・東京での上映はお馴染みのサンシャイン60(笑)。

Zoikhem | 2006/Jul/1 12:06

>vignoble様
Zoikhemも見にいく予定です。
ただ、サンシャインのプラネタリウムと言うのが残念ですねぇ(汗)。

ねこかぶり | 2006/Jul/2 00:59

>金のハト賞くらいかしら。
金熊賞にグレードアップできませんか(笑)

あ、お誕生月にちなんで金獅子賞の方が良いですね、ぜひ(笑)。

Toris | 2006/Jul/2 03:58

ダークマター

人類の叡智は全天の総質量のたった4%しか観測出来ていない…
残りの96%は、では何なのか?
この、疑問を導き出しただけでも人類の叡智って素晴らしいですよね!?
そして、その96%は宇宙の暗い部分ではなく観測可能な耀い部分に重なり合うように存在している…はず…と。

この説でTorisは救われました。
『死』の恐怖からです。

神や仏の話は抜きにして、生物的に『死』とは
自我の終焉、でしょうか?
自己が存在しなくなると言うことを認識する自我すら存在しない…(逆に何億年も自我が存続するのもある意味地獄なのでしょうねぇ…あ!それで、解脱でしょうか?(笑))

でも
「何かあるのかな〜」って…(笑)

ビッグバン理論を前提として
対消滅が定理として何も残らないとすれば
『ゆらぎ』があったのでしょうかね〜???

『始り』、『膨張』、『収縮』、『無』…

あぁ〜、今宵は飲みすぎました。しょうもない話ですみません。(汗)

>ねこかぶり様
お気使いありがとうございました。
嬉しくてチト泣いたぜ!(笑)
>「カレーもね」
「ハヤシもあるでよ!」(笑)

Zoikhem | 2006/Jul/2 20:25

>ねこかぶり様
金獅子賞を受賞した作品で、本当に好きな作品が皆無なZoikhemですが、それでもよろしいでしょうか(笑)?

Zoikhem | 2006/Jul/2 20:29

>Toris様
皆様心配されておられましたよ(笑)。

「自我の終焉」
肉体の終焉よりも先に、精神の方が拡散していくと言う哲学もある様ですが、Zoikhemはかなり其の思考列を支持しつつ拡散し切った状態=無、であるとは考えておりません。

海に落ちた一滴の雨粒もまた、海で在る様に、天空に拡散し溶けた精神も、また天であるかな、と。

完全に素面でもこんな程度のZoikhemです(汗)。

Comment Form

yesno
< 誘拐事件の顛末 | top |