2006/Jun/16 Fri | Zoikhemの必修
サイコガン?or空気砲?
さあ、皆様告白してください。
幼き日(または最近)、チップスターの空き缶を左手に嵌めて、
『今日は惑星だって砕いてみせるぜ』
だとか
『サイコガンは気配を感じるだけで当たるんだ』
などと嘯いた事があると(笑)。
因みにZoikhemは意味も判らず、
『まずいなぁ、オレ妊娠するんじゃないのかぁ』
と口癖の様に言っておりました(汗)。
同じチップスターでも、右手に嵌めて、
『空気砲!』
とやっていた貴方、貴方はお天道様の下を胸を張って歩いてください。
貴方には其の価値がある。
しかし、嵌める手が必然的に左手だった貴方。
貴方はZoikhemと同じく、WILDSIDEを歩く宿命にあるのです(笑)。
『コブラ』
Zoikhemの、人生の教科書の一つです。
『漢』の必修科目の一つとさえ言えるのではないでしょうか?
Sense of Wonderに富んだSF作品として。
タフガイが魅せるハードボイルドとして。
人生訓さえも内包した素敵な会話劇として。
血湧き肉踊る少年漫画として。
完成度の高い画力と、それを求めるデザイン性の高い結合点として。
そして、純粋なエロスとして。
様々な切り口を見せ、いずれの切り口も鋭く瀟洒で逞しく、そして美しい。
正直滅多に無い作品であると思います。
まぁ、『コブラ』自体は超有名作ですし、今更其の魅力をこんなアダルトサイト如きが解き明かす必要も無いのでしょう(汗)。
其の影響源、影響下ともに今では語られ尽くされていますしねぇ。
影響源=露骨なネタ元も相当に明らかですが、ネタが判った上でも、其の魅力を減じていないからこそ、新たなネタ元足り得ているわけですし、Zoikhemの評価は長じて舞台裏を垣間見た後でも、全く変化しておりません。
因みに、コブラ自体がネタ元になった例としては「剛Q超児イッキマン」などがあげられます(笑)。
コブラのラグボールなくして「剛Q超児イッキマン」は存在しないだろうと、少なくともZoikhemはそう見ていますが、実際如何なんでしょう(笑)?
Zoikhemは『コブラ』から、ハードボイルド冒険譚や、SFアドベンチャーとしても大きな影響を与えられましたが、それと同等にエロティックな指南書としても大きな福音を頂きました(笑)。
少年Zoikhemにとって、其の影響力は計り知れないモノがあったのです、チップスターを左手に嵌めた以外にも(汗)。
ビザールと言うか何と言うか、とにかく他に類を見ない装束ですよね、登場女性は押しなべて(汗)。
starless様も仰っておられますが、「Tバック」と言う言葉の誕生以前に、当然の様に(そうこの当然の様に、というのが重要なのです)女性は皆、
『褌クラスに食い込んだ下穿き一丁で闊歩』
していると言う世界観を少年誌に登場させた、という功績は計り知れないものがあります。
えっと、功罪、と言うべきですね正確には(笑)。
この様に、、例えば其のエロスだけ切り取ってみても(『コブラ』と言う現象の背景には多くの『ネタ元』が在るという事を承知した上で)、Zoikhemは矢張りこう言わざるを得ないのです。
寺沢武一氏が作り出した『コブラ』世界は唯一無二である。
と。
そんな気取った事を言わずとも、最高の作品で在ることは皆様ご存知であると思いますし、Zoikhemはただこう言えば良いんですけどもね、本当は。
『読んだことの無い方は是非読んでください』
と(笑)。
それにしてもコブラのイメージがジャン・ポール・ベルモントだとはねぇ…
個人的には納得ですが、絵だけ見ると、金髪ジャッキー・チェンが一番近いでしょうか(笑)?
最後に。
あれほどスタイリッシュなメカニックを多数デザインしている寺沢武一氏が、コブラの乗艦『タートル号』のデザインをああしている、拘りと言うか、理由は何なのでしょう?
読んだ事のない方は「ああしている」を大いに想像してください(笑)。
諸星大二郎はまた何時か(汗)。
追記1。
Zoikhemは空気砲もやりました(汗)。
追記2。
今回の記事を書くに辺り、情報を確認していたら、作者の寺沢武一氏が闘病中である事が判りました。
寺沢氏が病を克服されて、更なる知的冒険を連ねられる事を祈願するZoikhemであります。
『技術導入ばかりに手間かけんで、もっと新作を描かんかい!』とは言えなくなっちゃいましたねぇ…。
快癒された後は、また同様の悪態を付ければ嬉しいですけども(汗)。
河口にて海賊コート
色が白ですから、判りにくいですが、提督とかキャプテンとか、そう言う様な呼称が似合いそうなコートです(笑)。
因みに夏物。
前は胸しか閉まらないので、露出コートとしては大胆すぎるわけですけども(汗)。
仕舞
Zoikhem
Comments
ウェンリー | 2006/Jun/16 22:16
Zoikhemさん、こんばんわ。
今ブログ見たら、雷神の鎚で頭はたかれたみたいな笑撃。
昨晩パソコン機動させなかったおかげで・・・、ドヂッター。ジャンプネタ大好きだったんです。
昨日のブログに書かれていた「キャッツアイ」の北条司・「よろしくメカドック」の次原隆二・「北斗の拳」の原○○などの漫画家さんは「新潮社」の『コミックバンチ』で連載されておられるのよね。
寺沢武一さんですが、入院中なんですか。知らなかった、昔(コブラが連載される前)の雑誌のイラストにはコブラの宿敵「クリスタルボーイ」や「女性化したマグマ大使」などが書かれていました。声優の「富山敬」のファン同人誌活動をしていた姉に聞くと手塚治虫さんのお弟子さんだと教えてもらいました。
コブラでも、左目にあらゆるコンピューターの端末が組み込まれ近未来の東京での活躍する私立探偵「ゴクウ」。でも個性豊かな脇キャラ・敵キャラも人気の秘密だったのでは。
またCGを使いコブラをフルカラー化、実写の女性とCGでマンガ作るなど最先端のハイテク技術をマンガに持ち込まれた方ですよねー。
一日も早く回復され、新作を楽しみに待っております。
Zoikhem | 2006/Jun/16 22:44
>ウェンリー様
え〜と、畏れ多いですが訂正を(汗)。
『ゴクウ』は其れ自体独立した作品で、今は無きスコラ社のバーガーで連載されておりました。
と言うか、其のおつもりでかかれたんですよね?
文章だけでは、コブラの脇役の様にも見えますので、一応補足をさせて頂きました。
大好きな作品なのですが、終わり方が少し謎(汗)。
個人的には『言霊』が面白い「TAKERU」なども特に好きです。
まぁ、ぶっちゃけ主役は、どの作品でも『コブラ』なわけですが(汗)。
平行世界のエターナルチャンピオンみたいなものですね、ムアコックの(笑)。
浪人時代に、いきなり手塚プロに荷物を送りつけて、弟子入りしたとか(笑)。
まぁ、さっさと独立して手塚氏の嫉妬を買いながらもいきなり『コブラ』ですからねぇ。
どうにもこうにも才能を感じます。
入院しておられるかは存じませんが、かなり重篤な病であるそうです…。
あらいぐま | 2006/Jun/17 00:12
ワタクシ、おそらくZoikhemさんより半回りくらい年上だと思うのですが、少し自慢させてください。
ワタクシは、コブラも、キン肉マンも、北斗の拳も全部リアルタイムで第一話を読んでいます。
(キン肉マンと北斗の拳は読み切りの第一回から)
どうです、羨ましいでしょう。(普通の人は知らず、Zoikhemさんはこの気持ち、わかってくださるような気がします)
いえ、いつもChoyeさんを見て羨望のあまりヨダレをたらさんばかりなものですから、少しでもポイントを取り返したいなあなんて思ったりしていまして・・・。
牛蒡 | 2006/Jun/17 01:12
寺沢先生、ご病気でしたか。
デザインや映像の先進性は群を抜いていました。
「マトリックス」「フィフスエレメント」で
2次元の形を3次元にやっとできるようになったのねと
思いましたもん。
「フィフスエレメント」のミラ嬢なんて
"もっと面積を小さく、リュックべッソン”と思いました。
相棒のレディはフリッラングの「メトロポリス」で
よく似たのが居ると感じました。
godoh | 2006/Jun/17 04:25
あぁ、サイコガン・・・。
ビームは出なくても、伝書鳩機能アリの着脱自在な
あの左腕があったなら・・・。
貴兄の脳髄は粋の結晶ですか。
こうしてわたくしはまた、貴兄の魅せてくれる
見たことのない地平線に誘われるわけです。
るかるか | 2006/Jun/17 07:24
「コブラ」、実はまともに読んでいません。
当初はあまりの「アメコミ感のある絵」に違和感があったため。
その後はアニメ化された際の失望感から。
(あの声はないでしょ!怒)
しかし絵に慣れてからは、画集等でよく拝見するようになりました。
確かにあのビザール感豊かな女性陣の衣装を、あのジャンプで描いてのけたところは「漢」を感じますね。
おそらく意識はしていませんでしたが、ビザール系の服飾に初めて触れたのは「コブラ」ではないかと。
いまは「ボンデージ」「ビザール」大好きです(笑)
ウェンリー | 2006/Jun/17 07:47
Zoikhemさん、スイマセンでした。言われて読み返して
「コブラも面白かったけど、・・・」と書居たはずが『コブラでも』になっていました。何やっているのだろオレ。ライトニングバースト喰らって頭の周り5つの星が回っていたのか?
それとBATと言う作品も結構好きなんですよね。Zoikhemさんもご存知ですよね。
ha | 2006/Jun/17 08:36
あの作品は「スターウォーズ」「未知との遭遇」に代表される
当時のSF映画ブームが背景にあったでしょうね。
ラグボールの元ネタは映画「ローラーボール」でしょう。
しかしそうした元ネタからの引用以上に素晴らしいのが
ビザール感と寸止め感あふれるエロス表現と素敵なセリフ群です。
「イレズミの女」編を実写で観たいものです。
あとハイレグ着物のお姫様が好きなんですよね。
Zoikhem | 2006/Jun/17 09:51
>あらいぐま様
『北斗の拳』の第一話は誌上で読んだ気がするんですよねぇ。
83年ですか…。
産まれてはいますし、文字も読めたはず(笑)。
ただ、其の辺りの読書記憶は其の順序を含めて、更新され続けているので、どれがオリジナルの体験で、どれが捏造された記憶か、我ながら自信が無いのです(汗)。
Zoikhem | 2006/Jun/17 09:55
>牛蒡様
おぉ、確かに『フィフス・エレメント』のミラは、コブラガールの匂いがしますね!
ご指摘を頂くまで無自覚でした。
何せ、あの映画にはクリス・タッカーの記憶しかありませんで(笑)。
「メトロポリス」に関しては、源泉の一つであるかもしれませんね。
Zoikhem | 2006/Jun/17 09:57
>godoh様
水に投げても浮いてきて、其の宿命性を以って持主を黄金の殺人者へと駆り立てる。
或る意味、黒の剣、なんですねぇ。
なるほど、エターナルチャンピオンなわけです。
Zoikhemの脳髄はしっとりと液が沁みた脱脂綿がつまっております(汗)。
Zoikhem | 2006/Jun/17 09:59
>るかるか様
コブラとタイムボカン、共に日本男児のボンデージ美への入り口ですよねぇ。
Zoikhemは共に影響されるも、肉とはなりつつ骨とはなっておりません。
様式は、では御座いますけども。
精神的には、もうどっぷり(笑)。
Zoikhem | 2006/Jun/17 10:01
>ウェンリー様
BAT、女性主人公と言うだけで、かなり異質の作品ですよね。
世界観は結局何処まで行っても寺沢節であるのに、矢張り何処か変化球に感じます。
他の作品が似すぎているだけなんでしょうけども(汗)。
Zoikhem | 2006/Jun/17 10:08
>ha様
未知との遭遇…からの影響は兎も角、スターウォーズは無視出来ないでしょうね。
尤もスターウォーズは未来設定なだけの、時代劇/西部劇な訳で、そう言う意味では、普遍的なヒーロー譚として同じ根の花でもあるのでしょう。
寺沢氏本人も「SFはシンセサイザーで聴くコカコーラでは無い、新しいボトルに入った古い酒だ」的な援用をしていますし。
「ローラーボール」
Zoikhemも大好きな映画です。
確かに装束などは、多少影響があるのかな?
まぁ、いずれにしろ『ラグボール→イッキマン』程の直球連鎖では無いかと(笑)。
刺青の女と言えば。
何気に見逃せ無いのが、ドライに死んでいくヒロイン達の象徴性だったりします、Zoikhemには。
ドミニクの死が理解出来無かったですもの衝撃的過ぎて、当時のZoikhemには。
godoh | 2006/Jun/17 14:19
・・・ストームブリンガー?
Zoikhem様。
わたくし、アレはちょっと持ちきれんですわ。
アレは、ブレーキ壊れてますがな。
忘れたいと願い、忘れていたのに・・・。
過去から追いかけてきやがった・・・恐るべし黒の剣。
あらいぐま | 2006/Jun/17 20:34
>『北斗の拳』の第一話は誌上で読んだ気がするんですよねぇ。
北斗の拳は、連載前に、原作抜きで1話だけ読み切りがあったんですよ。原哲夫氏は絵に凝るタイプなので、原作者をつけて連載したそうです。キン肉マンも、最初は何かの漫画賞を取った作品だったと思います。ウルトラマンのパロディで、バリアーが敵の攻撃で破れて(あたかも布が破れるがごとく)、一生懸命それを縫い合わせているようなナンセンスな描写に幼いワタクシは大笑いしたものです。
年代は確認していませんが、キン肉マン第1話はおそらくワタクシが5-7歳頃だと思いますので、zoikhemさんは存在すらしていない可能性があります。
Zoikhem | 2006/Jun/17 22:06
>godoh様
中一の頃に纏めて、貪る様に読んだ記憶があります。
扉絵が天野氏のバージョンを。
魔剣妖剣、数あれど基本にして完成形でありますねぇ。
Zoikhem | 2006/Jun/17 22:08
>あらいぐま様
後追いで得た知識と、結構ごっちゃになっているんですよねぇ(汗)。
キン肉マンの新連載号の表紙はゆでが描いていない、とかは知っているんですけども(笑)。
北斗の拳のベータバージョン。
矢張り記憶には御座いますねぇ。
調べた限りでは、この世に発生はして居る様です、当時(汗)。